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ジョコビッチをGOATと呼んだ5人とは…サンプラスも?!

「ATP1000 ローマ」でのジョコビッチ

グランドスラム20回優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、多くの批評家やテニスファンからGOAT(Greatest of All Time=史上最も偉大な選手)と称賛されている。しかし、男子テニスにおいて誰がGOATであるかについては、ファンの間でも意見が分かれ大きな論争となっている。ジョコビッチは、常にロジャー・フェデラー(スイス)やラファエル・ナダル(スペイン)の功績と比較されている。

ジョコビッチには彼がGOATだとする言い分を裏付ける数字が多くある。ジョコビッチはキャリアゴールデンマスターズ(マスターズ1000大会をすべて制すること)を2回達成しており、373週もの間、世界王者として君臨した。これはフェデラーやナダルの記録に大きく差をつける功績だ。

グランドスラム優勝回数では、フェデラーと並び歴代2位につけている(20回)。年末世界ランキング1位に輝いたのは最多記録の7回、「Nitto ATPファイナルズ」では5回優勝している。それに加え、ジョコビッチはノン・カレンダー・イヤー・グランドスラム(年間ではないが四大会連続で優勝。2015年「ウィンブルドン」から2016年「全仏オープン」まで)を達成した唯一の男子選手であり、ある時点においてグランドスラム全大会のタイトルを保持したことのあるオープン化以降2人目の選手だ。

ジョコビッチはこれまで87大会で優勝を飾り、獲得賞金額でも歴代1位を誇る。対戦成績でも、ジョコビッチはナダルに対し30勝29敗、フェデラーには27勝23敗とリードしている。2008年のオリンピックでは金メダル獲得も期待されたが、銅メダルに終わっている。

2010年の「デビスカップ」、2020年の「ATPカップ」に優勝したセルビアチームの一員でもあったジョコビッチは、世界No.1となった最年長選手にもなった(34歳)。

これまで、複数のグランドスラム覇者や元世界一の選手たちが、誰がGOATであるかという議論に加わっている。グランドスラム優勝数で決めるべきと考える者もいる一方で、テニスはグランドスラムだけでは測れないと考える者もいる。今回は、ジョコビッチをGOATと呼んだことのある5人を紹介する。スポーツウェブメディアSportskeedaが伝えている。

1. ゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)
元世界2位で2001年「ウィンブルドン」覇者でもあるイバニセビッチは、2019年からジョコビッチのサポートチームに加わっている。それ以来イバニセビッチは、「ウィンブルドン」2回、「全豪オープン」2回、そして「全仏オープン」1回の優勝へジョコビッチを導いている。イバニセビッチはジョコビッチが最も偉大な選手であると公言し、議論の必要もないと言い切っている。

「現実とは思えないよ。コーチになったからではなくて、僕がチームメンバーに加わる前から、彼は僕にとって最高の選手だった」と2021年にジョコビッチが「ウィンブルドン」に優勝した際にイバニセビッチは語った。「4つのグランドスラムを連続で優勝できるただ1人の選手だと思う。彼はもっと勝ちたがっている。でも、僕にとってノバクが過去最高さ。議論の必要もないよ」

2022年の「ATP1000 モンテカルロ」でジョコビッチがアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)に敗れファンを驚かせた後も、イバニセビッチは再びジョコビッチを偉大な選手と讃えた。

「みんなには分からないかもしれない。僕にとっては、彼こそテニスの歴史の中で最も素晴らしい選手だ。彼はいつも勝利する方法を見つけるし、トラブルから抜け出す方法も見つけるんだ」

2. ジョン・ニューカム(オーストラリア)
ニューカムはグランドスラムのシングルスで7回優勝した他、男子ダブルスで17回、さらに混合ダブルスでも2回優勝し、輝かしい現役時代を送った。ニューカムは、シングルスとダブルス両方で世界1位となった経験を持つ。2021年の「ウィンブルドン」の前に行われたスコットランド紙The Heraldのインタビューで、ニューカムはジョコビッチをGOATと呼んだ。

「もし彼が”ウィンブルドン”で優勝できれば、彼が最も偉大な選手になることは間違いないよ。ノバクは確実にその方向に進んでいる。事実を疑うことは出来ない。彼はこういう大きな試合で勝利を掴んでいる。ハードコートやグラスでは、彼を負かすことはとても難しい。そして、クレーで彼より強い選手はたった1人しかいない」

ジョコビッチはこの年の「ウィンブルドン」でマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を退け、優勝トロフィーを手にしている。

3. クリス・エバート(アメリカ)
グランドスラムのシングルスで18回優勝、ダブルスで3回優勝したエバートも、ジョコビッチが最も偉大な選手としてテニス史に名を残すだろうと語った。2021年「全米オープン」の前にポッドキャスト番組FanSidedに出演したエバートは、女子と男子の最も偉大な選手はセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)とジョコビッチだと断言した。

「ノバクだと思うわ。あと3年か4年あれば特に、彼は史上最高の選手として見られるようになると思う。精神的にも、身体的にも、そして感情的にも、他の誰よりも素晴らしいわ。ショットの正確さ、芸術性ではロジャー・フェデラーね。身体の強さと闘志ならラファ・ナダル。でも、ジョコビッチは彼らより多くの大会を制するし、多くのグランドスラム大会に優勝する。彼の記録は彼らを上回るでしょう」

4. ピート・サンプラス(アメリカ)
ビッグ3の時代が訪れる前、14回のグランドスラム最多優勝記録を持っていたのはサンプラスだった。実際、ジョコビッチは子供の頃に憧れていた選手として何度もサンプラスの名前を挙げている。2021年11月、ジョコビッチはサンプラスが持っていた年末No.1の最多回数であった6回の記録を破った。

テニスライター、グレッグ・ガーバー氏のインタビューに答えたサンプラスは、ジョコビッチはライバルであるナダルとフェデラーより優位に立っているという考えを明らかにした。

「年末1位7回という記録は、彼にとってこれまで優勝してきた全てのグランドスラムに加わったボーナスくらいに見ていると思うよ。だけど、彼が歳を重ねれば真価がわかるようになるだろう。彼は、ロジャーとラファという素晴らしい選手2人もいる時代に、彼らより優位に立ってこの偉業を達成したんだ。それと同時に、彼は次世代の選手の育成にも力を注いでいる」

誰が最も偉大な選手であるかについて聞かれたサンプラスは、ジョコビッチの名を挙げた。

「ここ10年でノバクがやってきたことは、グランドスラムでの優勝も、安定した成績を残すことも、7回も年末No.1として終えることも、彼が最も偉大な選手であることを明確に示しているよ」

5. ダニール・メドベージェフ(ロシア)
26歳の現世界王者メドベージェフは2021年の「全米オープン」でジョコビッチの優勝を阻み、ジョコビッチの年間グランドスラム達成の夢をくじいた。メドベージェフにとってグランドスラム初優勝となった同大会の表彰式で、メドベージェフはジョコビッチを史上最も偉大なテニス選手と呼んだ。

「まず一番に、ファンとノバクに謝りたい。彼が今日目指していたものを、僕たちはみんな分かっていた。今年、そしてキャリアを通して、あなたはとても素晴らしかったと言わせて欲しい。これまで誰にもこれを言ったことはないけれど、今言うよ。僕にとって、あなたは史上最も素晴らしいテニス選手だ」

2021年の「ウィンブルドン」で優勝した後、ジョコビッチは異なる世代で選手を比べることは難しいとしながらも、最も偉大な選手として名前が挙げられるのは非常に光栄なことだと語った。

「僕は自分のことを最高だと思っているし、そう信じている。そうでなければ、自信を持ってグランドスラムで優勝することや歴史を作ることについて話せない。でも、史上最も偉大な選手かどうかについては、他の人に議論を任せることにする。前にも言ったけれど、異なる時代のテニスを比べることはとても難しい。プレーする環境が全く異なるから、例えば50年前と今のテニスを比べるのは難しい。でも、その議論の一部になれることはすごく光栄に思っているよ」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP1000 ローマ」でのジョコビッチ
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

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