米経済誌Forbesが「アメリカで最も裕福なセルフメイドウーマン」ランキングを発表した。同ランキングは、セルフメイドの(=自ら財を成した)女性100人を保有資産額で順位付けしている。そのうち11人が、自ら財を成した40歳未満の最も裕福な女性リストに載ることになった。2021年はランキングから外れてしまっていたマリア・シャラポワ(ロシア)が、今年は再びランクイン。推定2億2000万ドル(約296億円)の資産を持つ35歳のシャラポワは、リストの中で7番目に若い女性となった。スポーツウェブメディアSportskeedaが伝えている。
シャラポワは2020年に引退してもなお、ナイキやポルシェ、エビアンといった有名ブランドの広告塔を務め、自身のキャンディブランドSugarpovaの経営にも携わっている。さらに、Tonalのようなスタートアップ企業や投資プラットフォームであるPublic.comなどの株主となったことが、今回の資産額上昇につながった。
今年のはじめには高級ジュエリーブランドMonclerの役員となり、更に資産額を増やすことに。シャラポワは年齢に関係のない「米国で最も裕福なセルフメイドウーマン」ランキングでは、97位にランクインしている。
推定2億6000万ドル(約350億円)の資産を保有するセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)も同ランキングに名を連ねている。だがセレナは昨秋9月に40歳になったため、40歳未満のリストの中のテニス選手はシャラポワだけとなった。
シャラポワは、現役中は多くの大会で優勝し、高額な賞金を得ていた。シャラポワがテニス選手として獲得した賞金額は3877万7962ドル(約52億円)にものぼる。WTAツアーに参加した選手でこれを超える額を獲得したのはセレナの約9450万ドル(約127億円)、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)の約4230万ドル(約57億円)、そしてつい最近シャラポワを抜いたシモナ・ハレプ(ルーマニア)の約3900万ドル(約52億円)のみだ。
「全豪オープン」、「ウィンブルドン」、「全米オープン」で1回ずつ、「全仏オープン」で2回の優勝を遂げたシャラポワは、生涯グランドスラムを達成した10人の女子選手の中の一人であり、ロシア人としては唯一の選手だ。
それに加え、元世界女王のシャラポワは2012年の「ロンドンオリンピック」で銀メダルも獲得している。第3シードとして出場したシャラポワは、サビーネ・リシツキ(ドイツ)、キム・クライシュテルス(ベルギー)らを退けたが、決勝でセレナの前に屈した。シャラポワはWTA大会で36回優勝を飾っており、その中には「WTAファイナルズ」1回、Tier 1/プレミア大会14回が含まれている。
引退後のシャラポワは、起業家・ファッションアイコンとして活躍してきた。イギリス人事業家アレクサンダー・ギルケス氏と2018年から交際を始め、2020年末に婚約。先日、第一子を妊娠中という嬉しいニュースも飛び込んでいる。
※為替レートは2022年6月20日時点
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は3月、パリのファションウィークに出席した時のシャラポワ
(Photo by Arnold Jerocki/Getty Images)
【ウィンブルドン2022】
本大会初!WOWOWオンデマンドで最大10コートを配信
◆詳細はこちら>>