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キリオス、ラケット破壊と口論を経てチチパスに逆転勝利

「ATP500 ハレ」でスーパーバイザーと揉めるキリオス

元世界ランキング13位のニック・キリオス(オーストラリア)が、「ATP500 ハレ」(ドイツ・ハレ/6月13~6月19日/グラスコート)で第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を破って準々決勝進出を決めた。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトなど複数のメディアが報じている。

ワイルドカード(主催者推薦枠)として出場している世界65位のキリオスは、1回戦で世界66位のダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)にストレート勝利。続くチチパスとの対戦では第1セットを5-7で落とすが、第2セットを6-2で取り返すと、勢いそのままに第3セットの終盤でブレークに成功して6-4で試合を締めくくった。2時間5分かかったこの試合でキリオスが決めたウィナーは32本(うちサービスエースが9本)と、チチパスの39本(うちサービスエースが18本)よりも少なかったが、勝利への執念を見せた。2020年の「ATPカップ」で当時世界6位のチチパスに勝って以来、キリオスにとっては最もランキングの高い相手から勝利をあげたことになる。

試合後にキリオスはこう話している。「ステフは今、世界でも最も強い選手の一人で、これからも素晴らしい結果を残してグランドスラムでもたくさん優勝するだろうね。同じことが自分に言えるかはわからないけど、出場した大会でこのレベルで戦えることには満足している。大会に出ていない時にどれだけ努力しているかの証だ。これから先のことも楽しみだし、世界最高のコートで大きな勝利をあげ続けたい」

逆転に成功したキリオスは、実況者が「キリオス・スペシャル」と呼んだ独特のショットや高速のフラットショットなどを決めて観客を沸かせている。だが、試合序盤では先週の「ATP250 シュトゥットガルト」に続いてまたしてもラケットを破壊しており、主審と揉める場面も見られた。チチパスのセットポイントを5回しのぎながらも最終的に第1セットを落としたキリオスはその直後に怒り任せにラケットを叩きつけ、第2セットが始まると、今度はチチパスのサーブの際に準備に時間をかけすぎているとして警告を科した主審に食い下がっている。

「気温が30度もあれば、汗が手にまでつたってくることはあるだろ。だから、サイドラインに置いてあるタオルで拭かなきゃいけなかった。手を拭いただけで警告だぜ」と、キリオスは主審と揉めた件について説明している。この時、キリオスはゲームの途中にもかかわらずベンチに座ってそのことを主審に主張した。やがて観客から声援を送られながら試合に戻ったキリオスは、今回の警告を「試合に不要な要素」とし、「大勢の人がいるスタジアムでは必要ないことだ。彼は俺のプレーが遅すぎるって言ったんだ。統計的には、俺は最も速い選手の一人なんだけどね。それを証明するためにサービスエースを2本決めてやったよ」と話している。

進行中の大会で得たランキングポイントが即座に反映されるライブランキングによれば、チチパスに勝利したことでキリオスは世界52位に浮上し、「ATP500 ハレ」であと1勝すれば2021年3月以来のトップ50へと返り咲くことができる。そんなキリオスが準決勝で対戦するのは第6シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)だ。「楽しみだよ。彼はとんでもない選手で、すべてのサーフェスで戦える。だから、自分に何ができるか、リターンやビッグサーブを決めて、どうなるかを試してみるつもりさ」とキリオスは意気込みを見せている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP500 ハレ」でスーパーバイザーと揉めるキリオス
(Photo by Thomas F. Starke/Getty Images)

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