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ズベレフの負傷を防ぐ方法はあった?元世界2位選手が語る

「全仏オープン」で右足首を痛めたズベレフを心配そうに見守るナダル

ラファエル・ナダル(スペイン)と対戦した「全仏オープン」の準決勝で、複数の靭帯を断裂するという大怪我を負ったアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)。元世界ランキング2位のトミー・ハース(ドイツ)は、ズベレフの怪我が軽度で済むよう防ぐ方法があったのではという考えをインタビューで明かした。英EXPRESS紙が伝えている。

「全仏オープン」の準決勝で転倒したズベレフは、苦痛に大きな声を挙げた。右足首外側の靭帯全てを断裂してしまい、コートを去るのに車椅子が必要なほどで、棄権を伝えるため再びコートに姿を現した時には松葉杖をついていた。

手術を受けるため、ズベレフはドイツに帰国。現在は手術を終えリハビリを始めているが、地元で開催される「ATP500 ハレ」は出場辞退を余儀なくされ、「ウィンブルドン」出場も危ぶまれている。今回のズベレフの怪我について、ハースは怪我の重症化を防ぐ方法があったのではないか、と発言した。

現在「ATP1000 インディアンウェルズ」の大会ディレクターを務めるハースも、2005年の「ウィンブルドン」でズベレフと同様の怪我を負った経験を持つ。ハースは、もしズベレフが足首をテーピングで固定していたなら、怪我はずっと軽いものだったかもしれないと語った。

「もちろん、テーピングがあったからと言って怪我が予防できたかどうかは誰にもわからないけれど、こんなに悪い形で終わらずに済んだ可能性があるとは言える」とハースはEurosport Germanyの取材に答えて言った。

元世界2位のハースは、大会初戦のヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)との試合でテニスボールを踏んでしまい、同じように靭帯を痛めた。以来、テーピングをするようになったという。「あれは本当に不運だった。試合であんなことがあったのは初めてだった。今のサーシャ(ズベレフの愛称)と同じような靭帯の断裂をしてしまったんだ」とハース。

「(その後は)テーピングをしてプレーした。ラファエル・ナダル(スペイン)やロジャー・フェデラー(スイス)も何年もそうやっている」とハースは、いずれツアーに復帰するズベレフもテーピングを使用することを勧めた。

「彼は、テーピングをした足で試合をしてどの程度まで快適にやれるかを確かめる必要がある。医師たちは手術でできることをやった。今後は、サーシャと彼のチームが少しずつ足首と靭帯の強さを取り戻していくことになる」

さらにハースは、怪我からの復帰は精神的にも大変だとズベレフに警告した。「足が完全に治っても、再び安心感や自信を取り戻すには時間がかかるだろう」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」で右足首を痛めたズベレフを心配そうに見守るナダル
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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