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全米オープンではロシア、ベラルーシ選手が出場可能。ジョコビッチはNG?

2021年「全米オープン」でのジョコビッチ(左)とメドベージェフ

今年の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月29日~9月11日/ハードコート)ではロシアとベラルーシの選手の出場が認められると、アメリカテニス協会(USTA)が今月14日に発表した。米スポーツメディア ESPNなど複数のメディアが報じている。

ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、今月下旬に始まる「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月27日~7月10日/グラスコート)からはロシアと同盟国であるベラルーシの選手が締め出されることになり、世界ランキング1位のダニール・メドベージェフ(ロシア)や世界8位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、世界5位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)らが欠場を余儀なくされた。これを国籍による差別だとして反発したATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)とITF(国際テニス連盟)が「ウィンブルドン」でランキングポイントを付与しない措置を採ったことで、選手や関係者の間で賛否両論が巻き起こっている。

このような状況の中、USTAは「全仏オープン」と同じように、国籍を明示しないことを条件に両国の選手を「全米オープン」に出場させる意向を示し、声明でこう述べた。「2022年の“全米オープン”では国籍を問わず、資格のある選手は全員出場することができる。USTAは選手および男女のツアーと協力し、Tennis Plays For Peace(平和のためのテニス)のプログラムにおける人道的活動を推進するためのプラットフォームとして“全米オープン”を活用していく」

USTAのCEOを務めるルー・シャー氏はAP通信とのインタビューの中で、今回の決定は「ウィンブルドン」の対応に影響されたものではないと主張している。「政府の行動や決定に対して個々の選手が責任を負うことに懸念を抱いている。(両国の選手の出場を認めることで)政府による非道な行為を支持しているように受け取られるのでは?と思う一方で、選手個人の責任を追及するのか?という疑問も浮かんでくる」とシャー氏は説明し、こう続けた。「私たちはテニスのほかの関係者と同じように、ロシアによるウクライナへの不当な侵略を強く非難しており、すべてはこの姿勢に基づいている。難しい決断を迫られることもあるが、いずれも今ウクライナで起きている困難や、悲劇、残虐行為には及ばない」

侵攻の直後にウクライナの予備役に登録した元テニス選手のセルゲイ・スタコウスキー(ウクライナ)はUSTAの決定を即座に非難し、「“ウィンブルドン”に敬意を表する。道徳的な規範を持つ唯一の団体だ」とTwitterに投稿している。

一方で、昨年の「全米オープン」決勝でメドベージェフに敗れて年間グランドスラム達成を逃したノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、新型コロナワクチンを接種していないため、今のところ今年の大会には出場できない見込みだ。アメリカ政府は最近、海外からの渡航者が入国する際に陰性であることを示す要件は解除したものの、ほとんどの渡航者は依然としてワクチン接種の証明書は提示しなければならない。ジョコビッチはワクチンを受けていないことから春にアメリカで行われた「ATP1000 インディアンウェルズ」と「ATP1000 マイアミ」を欠場している。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「全米オープン」でのジョコビッチ(左)とメドベージェフ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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