ニュース News

元世界4位のドキッチ、4月に自殺を図っていた

2012年のインディアンウェルズ大会でのドキッチ

元世界ランキング4位のエレナ・ドキッチ(オーストラリア)が4月に自殺を図っていたことをSNS上で打ち明けた。米テニスメディア Tennis.comなど複数のメディアが報じている。

現在39歳のドキッチは、17歳だった2000年に「ウィンブルドン」でベスト4入りを果たし、2002年にはシングルスでキャリアハイの世界4位に到達し、ダブルスでも世界10位にまで上り詰めた。2014年に現役を引退してからは豪テレビ局 Channel 9のテニス番組でプレゼンターやコメンテーターとして活躍している。そんなドキッチは今月13日、ノーメイクで泣き腫らした目をした自身の顔写真をInstagramに投稿し、今年4月に「26階のバルコニーから飛び降りて自ら命を絶つところだった」と告白した。

「この半年間は本当につらかった。常に悲しみと苦しみが消えず、私の人生は粉々になってしまったわ。自分を責め、自分は愛されるに値しないと思って怖くなった。たくさんのことに恵まれていることもわかっているのにこういう風に感じてしまうのは、自分に感謝の気持ちがないからだという気がして、自分を憎むようになった。すべての痛みと苦しみを終わらせたいと思った」

それでもなんとか自殺を思い留まったドキッチは、専門家に助けられながら今は少しずつ前を向き始めているという。このことを打ち明けたのは、同じように苦しんでいる人がいるからだというドキッチは、現在の自分の状況について以下のように説明している。

「調子が良いとは決して言えないけど、確実に回復しているわ。良い日もあれば悪い日もあって、一歩進んで一歩下がることもあるけど、私は闘っている。乗り越えられると信じている。悲しくてもいいから、自分の感情をありのままに受け入れて、闘い続けて復活するの。それが、私が今やろうとしていることで、歩み続ける理由よ。自分が感じていることを恥じる必要はない。私はこれまで以上に強くなって戻ってくるわ」

ドキッチは半年前に19年近く付き合っていた恋人と破局。2017年に出版した自伝の中では、現役時代にコーチを務めていた父親から殴る蹴るなどの暴行を日常的に受けていたと明かしている。昨年10月の世界メンタルヘルスデイに、ドキッチは「全米オープン」での記者会見中に撮られた若い頃の写真を投稿し、「この写真は私がうつ病、不安障害、PTSDを経験していた時期に撮られたもので、これを見るとたくさんの悲しみと痛みが蘇ってくるわ。それから数年後に私は人生を終わらせるところだった」とコメント。ドキッチのInstagramのプロフィールには「メンタルヘルスとDV被害の代弁者」と書かれている。

オーストラリアのテニス界では、少し前にも現役選手が同じような話を打ち明けていた。5月中旬、元世界147位のデスタニー・アイアバ(オーストラリア)が4月に自殺を図っていたと告白。たまたま通りがかった人に助けられて自殺を思いとどまったというアイアバは、「自分は愛される価値がないと思わせるような人に出会ってしまうことがある」と話している。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2012年のインディアンウェルズ大会でのドキッチ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. 元世界4位のドキッチ、4月に自殺を図っていた