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全仏オープンで期待以上のパフォーマンスを見せた7人の選手とは?

「全仏オープン」でのジャン

先日閉幕した「全仏オープン」では、大会最多優勝記録を持つラファエル・ナダル(スペイン)や世界女王イガ・シフィオンテク(ポーランド)が、その力を見せつけた。だが優勝には届かなかった選手らの中にも、期待以上の素晴らしいパフォーマンスを見せた選手たちがいる。スポーツウェブメディアSportskeedaが紹介している。

1.レイラ・フェルナンデス(カナダ)
2021年「全米オープン」で準優勝して脚光を浴びたフェルナンデスは、今回の「全仏オープン」に第17シードとして出場。元世界ランキング10位のクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)と昨年の女子ダブルス覇者カテリーナ・シニアコバ(チェコ)をストレートで破って3回戦に進出。3回戦では第14シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)を、4回戦では2019年大会でベスト4入りしているアマンダ・アニシモワ(アメリカ)を、それぞれフルセットで下して初めてのベスト8進出を決めた。

準々決勝では足の不調もあり、今大会で躍進を遂げたノーシードのマルチナ・トレビザン(イタリア)に敗退。その後、右足の疲労骨折がわかって8月までツアー離脱となってしまったが、世界ランキングはキャリアハイの15位まで上昇。しっかりと怪我を治して、更なる活躍を期待したい。

2.ダリア・カサキナ(ロシア)
2018年に21歳でキャリアハイの世界10位を達成したカサキナは、翌2019年に世界70位まで順位を落としてしまう。だが昨年から少しずつ復活の兆しを見せ、今回の「全仏オープン」での活躍で世界12位までランキングを戻してきた。前哨戦の「WTA1000 ローマ」でも、ベスト4まで勝ち進んでいた。

今大会3回戦までは格下の相手に快勝が続いた。4回戦の相手は、3回戦で第7シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)を倒した第28シードのカミラ・ジョルジ(イタリア)だったが、6-2、6-2のストレート勝ちで、グランドスラムで3度目のベスト8に進出。準々決勝はそれまでのような圧勝ではなかったが、第29シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)に6-4、7-6(5)で勝利。だが準決勝ではシフィオンテクに2-6、1-6と完敗した。

とはいえ準決勝に至るまでのカサキナの強さを見れば、トップ10入りは十分に期待できそうだ。

3.アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)
世界3位のズベレフは、「全仏オープン」までの3つのクレーコートのマスターズ1000大会(モンテカルロ、マドリード、ローマ)で、すべてベスト4以上に進出。今大会1回戦は難なくストレート勝ちだったが、2回戦でクレーコートを得意とする世界36位のセバスチャン・バエス(アルゼンチン)にフルセットまで苦しめられる。3回戦・4回戦は接戦ながらストレートで勝利。そして準々決勝で、大会前まで絶好調で優勝候補の一人と目されていた19歳の世界6位カルロス・アルカラス(スペイン)と激突。4セットでのアルカラスからの勝利は、ズベレフがグランドスラムで挙げた初めてのトップ10選手からの勝利だった。

2年連続でベスト4に進出したズベレフは、準決勝でナダルと対戦。第1セットで4度のセットポイントを握りながらタイブレークを落とす。そして激闘となった第2セットもタイブレークにもつれ込もうとしていた時に、ひどく足首を挫いて棄権を余儀なくされた。

その後の検査で靭帯断裂が判明そして手術を行う事となり、6~8週間の離脱となってしまったズベレフだが、怪我を乗り越えて再びグランドスラムの決勝、準決勝の大舞台に立ってほしい。

4.キャスパー・ルード(ノルウェー)
ルードがクレーの名手であることは、23歳にして過去3年間にこのサーフェスで獲得した7つのタイトルからも明らかだ。ルードは期待通りに勝ち進んだが、1回戦が4セット、3回戦がフルセットと、簡単ではなかった。だが4回戦で第12シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)を破ると、グランドスラムで初めてのベスト8に進出。続いて19歳のオルガ・ルーネ(デンマーク)、元全米王者マリン・チリッチ(クロアチア)を倒して、ノルウェー人選手として初のグランドスラムシングルス決勝進出を果たす。

決勝ではナダルにストレートで敗れたが、キャリアハイの世界6位に到達。これからもますますの活躍が期待されている。

5.ココ・ガウフ(アメリカ)
18歳のガウフは昨年に引き続きベスト8に進出、そこまで1セットも落とさなかった。準々決勝では元全米女王のスローン・スティーブンス(アメリカ)にもストレートで勝利し、グランドスラムで初めてベスト4入りを果たす。快進撃を続けていたトレビザンにも6-3、6-1で圧勝するが、シフィオンテクには力及ばず1-6、3-6で準優勝となった。

ジェシカ・ペグラ(アメリカ)と組んだ女子ダブルスでも準優勝と悔しい幕切れとなったが、またしてもガウフの可能性を見せつけてくれた大会だった。

6.ジャン・チェンウェン(中国)
19歳のジャンは昨年7月にツアー大会に初出場し、1年足らずでグランドスラム4回戦進出を果たした。今季初戦となった「WTA250 メルボルン1」では予選を突破してベスト4入り。「全豪オープン」でも予選を勝ち上がってグランドスラム本戦初出場を果たし、2回戦に進出した。

世界74位となってノーシードで出場した「全仏オープン」では2回戦で2018年大会女王であるシモナ・ハレプ(ルーマニア)を破る大金星を挙げると、4回戦まで進出。そして4回戦では、今大会でシフィオンテクからセットを奪ったただ一人の選手となった。残念なことに生理痛がひどかったというジャンは7-6(5)、0-6、2-6で敗れてしまったが、注目すべき選手となったことは確実だ。

7.マリン・チリッチ(クロアチア)
元世界3位のチリッチは、クレーであまり大きな成功を残してきたとは言えない。これまでに獲得した20のタイトルのうち、クレー大会のものは2つだけだ。チリッチが最後にクレーの大会で優勝したのは5年前、2017年「ATP250 イスタンブール」でのことだった。

さらに「全仏オープン」は、チリッチがグランドスラムの中で唯一ベスト4に進出したことがない大会だった。だが今回は、4回戦で第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)をストレートで破ると、準々決勝では第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)との4時間を超えるフルセットの激闘を制してベスト4に進出。準決勝ではクレー巧者のルードに敗れてしまったが、世界ランキングは6上がって17位となり、2019年8月以来のトップ20復帰となった。2014年「全米オープン」決勝で錦織圭(日本/ユニクロ)を破って優勝した時のような強いチリッチが戻って来たのだろうか。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」でのジャン
(Photo by Shi Tang/Getty Images)

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