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ナダル、ジョコビッチ、シフィオンテクにとって世界ランキング1位であることとは?

「全豪オープン」でのナダル

プロのテニス選手の中で世界ランキング1位を経験したことのある選手は男女ともに限られているが、世界の頂点に到達した選手たちがその思いを語った。豪ニュースサイト nine.com.auが報じている。

コンピューターによるランキング算出法が導入されて以降(男子は1973年、女子は1975年)のおよそ50年間で世界1位になった選手はわずか55人。そのうち男子が27人、女子が28人で、今年に入ってからは2月28日にダニール・メドベージェフ(ロシア)、4月4日にイガ・シフィオンテク(ポーランド)がその仲間入りを果たした。

世界女王だったアシュリー・バーティ(オーストラリア)の突然の引退によってその座を譲り受けたシフィオンテクは当時、「私は変わらず、今まで通りのイガよ。そのままでいたいと思っている。私の憧れの選手たちもそうだった。成功によって、ネガティブな意味で自分が変わることは望んでいない。もちろん、それによって自信や満足感は得られたわ。でも、人として変わるつもりはないの」と述べていた。世界1位になったことで何が一番良かったかと聞かれたシフィオンテクは、「大会でプレーしたい時間帯を聞き入れてもらえることかしら。あとは相手にプレッシャーをかけられる可能性があること。自分にプレッシャーがかかることもあるけど、今のところそれにはうまく対処できているわ」と答えている。

一方のメドベージェフは、たった3週間でノバク・ジョコビッチ(セルビア)にその座を奪い返されてしまったが、今月13日のランキング更新では世界1位に返り咲く予定となっている。そんなメドベージェフは「達成しただけですごく満足しているから、特にプレッシャーは感じていないよ。世界1位になったという事実は誰にも奪えない。一握りの選手しか手にできないものだから、再びトップに返り咲くことは大きなモチベーションになっている」と語る。

通算209週にわたって世界1位の座についたことのあるラファエル・ナダル(スペイン)は、これまでと変わらぬ謙虚さで、自分が世界で一番だと思ったことはないと話している。「僕にとってはただの数字だね。世界1位だろうが、3位だろうが6位だろうが、自分の目標や出場する大会に対する姿勢は変わらない。そういう意味では世界1位になったからといってそれまで以上のプレッシャーを感じたこともなければ、特別な喜びを感じたこともない。もちろん、達成した時は最高の気分さ。でも、朝起きた時に“僕は世界1位だ”って思ったことはないよ。どの順位であっても、もっと良くなるために努力するだけだ」

ナダルとは対照的に、男子歴代最多となる373週を世界王者として過ごし、シュテフィ・グラフ(ドイツ)の持つ377週という歴代記録に迫るジョコビッチは、「世界1位であることは、このスポーツにおける究極の挑戦だから、最高で最悪のこと」と表現している。ジョコビッチは毎年、世界1位でシーズンを終えることを最大の目標として掲げており、ロジャー・フェデラー(スイス)やナダルと同時期に戦ってきたからこそ、その達成感はより大きいと言う。「世界1位であることの欠点は、自分を引きずり落とそうとするほかの選手たちに常に追いかけられ、大会の規模にかかわらず、相手から全力で挑まれること。その感覚には慣れてしまったけどね」とコメントしている。

女子のランキングでは現在シフィオンテクが2位と4,000ポイント以上の差をつけて圧倒的な強さを見せつけているが、男子のランキングでは上位の選手に怪我が相次ぐ一方で、若手選手の活躍が目覚ましい。今シーズンに山頂からの景色を初めて拝むことのできる新たな選手が誕生するかが注目される。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」でのナダル
(Photo by Darrian Traynor/Getty Images)

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