ニュース News

ナダルが新しい足の治療を開始。経過は「順調」

「全仏オープン」でのナダル

慢性的な足の怪我を抱えるラファエル・ナダル(スペイン)が、バルセロナで新たな治療を受け始めたことがわかった。伊ニュースサイト UBI Tennisなど複数のメディアが報じている。

36歳のナダルを長年にわたって悩ませている足の怪我はミューラーワイス症候群と呼ばれており、足の真ん中あたりにある骨が一部死んでしまうことで血液供給が遮断され、中足部や後足部に痛みや変形が生じる。ナダルは2005年に初めてミューラーワイス症候群と診断された。この慢性的な怪我によって度々ツアーを離れることを余儀なくされる中、先日の「全仏オープン」では神経に注射を打ちながら2週間を戦い抜き、優勝することができた。しかしながら、ナダルは「そのような対処法は僕の人生哲学と相いれない」として、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月27日~7月10日/グラスコート)に向けて長期的な解決策となるような新たな治療を試すと話していた。

ナダルの広報担当者は最近、ナダルがバルセロナで1回目のパルス高周波療法を受けたことを明かしており、松葉杖を使いながら車から降りるナダルの姿が目撃されている。この治療法では神経組織の機能を調整することができ、その結果、患部の痛みを軽減したり取り除くことができるという。治療を担当したのは長年にわたってナダルの専門医を務めてきたアンヘル・ルイス コトロ医師。テニス選手を中心にアスリートの治療を専門としており、オリンピックにも何度も帯同している。ルイス コトロ医師はナダルの状態についてこう説明した。

「ラファは先日に高周波の治療を受けて、その後のプロセスを踏んでいる。今のところ順調だ。これから数時間後の経過や、2、3日後の効果を診なければならない。私たちは患部に影響する神経を部分的に不活性化させた。今回の治療の目的は痛みをなくし、彼が“ウィンブルドン”でプレーできるようになることだ」

「これはとても珍しい怪我で、世界中のアスリートの中でもほとんど見たことがないが、ラファの場合は見つかった。競技に参加している以上、徐々に悪化する怪我であることはわかっていながら、いくつもの治療を通して、彼はこの怪我と長い間付き合ってきた。私たちは新しい対処法を探してきたが、特にパンデミック以来、それがより困難になっている。この怪我は安静にするとうまくいかないんだ。休んでしまうと身体が慣れてしまい、競技に復帰する時に痛みが気になり出す。効果が一年間もつような治療を求めていたのだが、状況はまた難しくなってしまった」

ルイス コトロ医師は、痛みを抱えながら「全仏オープン」を優勝したナダルを称えている。「それができるのは本当に素晴らしいことで、普通の人にとっては奇跡のようなことだけど、彼がそれを成し遂げられるのは特別な人だからだ。足を麻痺させて痛みをなくし、いきなり試合に出られることよりも、そのチャレンジを受け入れ、その感覚から自分を切り離した状態で試合に臨んだこと。その後にレベルの高いライバルたちと対戦する機会を得たことが素晴らしい。(疲労骨折となった)肋骨の問題で思うような準備ができず、試合のリズムもつかめなかったにもかかわらずだ。こういうことはラファにしかできない」

今のところナダルは今週末から徐々にトレーニングに復帰し、足の治療の効果を確認する予定だという。状況によっては来週に2回目の治療を行う可能性もあると報じられている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」でのナダル
(Photo by Adam Pretty/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. ナダルが新しい足の治療を開始。経過は「順調」