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全仏準優勝のルード「いつか孫に全仏決勝でナダルと戦ったと言える」

「全仏オープン」でのナダル(左)とルード

先日閉幕した「全仏オープン」で、ノルウェーの男子選手として初めてグランドスラムの決勝に進出した23歳のキャスパー・ルード(ノルウェー)。ノルウェーのホーコン王太子もスペインのフィリペ6世王と並んで、ロイヤルボックス席で決勝を見守った。「全仏オープン」公式ウェブサイトが報じた。

第8シードだったルードは、大会序盤から持ち前の冷静さを発揮して、順調に勝ち上がった。「2週間、良い戦いができた。チャンスを得て、それを生かした」とルードは言う。

男子シングルスのドローが発表された瞬間から、世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、クレーの王者ラファエル・ナダル(スペイン)、グランドスラムで決勝進出の経験がある第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、さらにクレー10連勝で大会に乗り込んできた第6シードのカルロス・アルカラス(スペイン)の入ったトップハーフでの勝ち上がりは至難の業で、幸運にもルードが入ったボトムハーフは多くの選手たちにチャンスがあると目されていた。

「大会の早い時期から、もしかしたらかなり勝ち上がれるチャンスがあると気付いていた。良いプレーをすれば自分にもチャンスがあると。そのチャンスを掴むことができた」

初戦では元世界ランキング5位のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)を破り、ツォンガの現役最後の対戦相手となった。3回戦では第32シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア)にフルセットで辛勝。4回戦で第12シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)を倒すと、グランドスラムで初のベスト8に進出。2回戦と準々決勝では同じ北欧出身の選手、世界61位のエミル・ルースブオリ(フィンランド)と世界40位のオルガ・ルーネ(デンマーク)に勝利。そして準決勝では元全米王者のマリン・チリッチ(クロアチア)に第1セットを取られながら4セットで逆転勝ちし、ナダルとの決勝への切符を手にした。

もし優勝すれば、ルードは2009年に20歳で「全米オープン」を制したフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)以来最年少のグランドスラムチャンピオンとなり、「全仏オープン」決勝で初めてナダルを破った選手となるはずだった。

だがルードは、決勝では緊張も敗因の一つだったと認めた。特に第1セットと第2セットの序盤で、チャンスを逸してしまった後には。ルードは第2セットでいったんは3-1とリードしながら、続く11ゲームをすべてナダルに取られてしまったのだった。

「グランドスラムの決勝でプレーするのは、初めての経験だった。コートに足を踏み入れて、満員のスタジアムを見て観客の雰囲気を感じるまで、実感が湧いていなかった。だから正直に言うと、初めはその状況でリラックスするのはちょっと難しかった。試合が進むにつれて少しは落ち着いてちゃんと呼吸できるようになったけどね」とルードは明かす。

「それでも困難な挑戦だった、だって相手はグランドスラムで最多優勝を遂げていて、しかもこのコートでの決勝では…簡単じゃないよ」

そしてナダルは6-3、6-3、6-0という圧倒的なスコアで14回目の全仏制覇を成し遂げたが、ルードは落胆しきってはいない。自分の力に新たな自信を得、世界ランキングもキャリアハイの6位に浮上した。もっと重要なことは、ルードが言うには、彼の最大のヒーローと「全仏オープン」の決勝で対戦するという、忘れられない夢のような思い出と共にパリを去るのだ。

「もちろんもっと接戦にできていたらとか、いろいろ思うことはある。でもいつか孫でもできたら、僕は“全仏オープン”の決勝でラファと戦ったんだって言える。きっと孫たちは“ええっ、本当なの?”って言うだろう。僕は“本当だよ”って答える」

「これから先ずっと長い間、この瞬間を大切に思うだろう」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」でのナダル(左)とルード
(Photo by Antonio Borga/Eurasia Sport Images/Getty Images)

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