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ナダル、ウィンブルドン出場は足の状態次第。エントリーリストにセレナらは入らず

「全仏オープン」でのナダル

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月22日~6月5日/クレーコート)で優勝して22個目のグランドスラムタイトルを獲得したラファエル・ナダル(スペイン)が、足の怪我の状態と今後の展望を明かした。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトなど複数のメディアが報じている。

第5シードとして出場していたナダルは決勝で第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)相手に6-3、6-3、6-0のストレート勝利を飾った。ナダルはこれで「全仏オープン」で14個目のトロフィーを手にし、同大会での戦績を112勝3敗に伸ばしている。試合後の記者会見でナダルはその喜びを語った。「このトロフィーを再び手にすることができたことは、僕にとってすべてだよ。すごく感動的な勝利だった。そしてある意味、予想外だったよ。とても幸せだね。素晴らしい2週間だった。最初から、毎日進歩しながらプレーできたと思っているし、最後には良い決勝をプレーすることができた。初日からサポートしてくれた人たちには感謝してもしきれない。とても感動している」

ナダルは「全仏オープン」の2週間前、「ATP1000 ローマ」の3回戦で当時世界ランキング16位だったデニス・シャポバロフ(カナダ)に敗れた際、慢性的な足の怪我に再び悩まされている。しかし、パリでのナダルは第9シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、そしてルードというトップ10選手たちを退けてきた。そんな活躍とは裏腹に、ナダルが患っているミューラーワイス症候群(足の骨に影響を及ぼす稀な変性疾患)は今も大きな障害になっているという。

「大会中に足のことは話したくなかったんだ。自分のテニスに集中したかったし、ライバルを尊重したかったから。この2週間は極限の状態でプレーしてきた。実は足の痛みを抑えるために神経に注射を打ちながらプレーしていたんだ。そのお陰でこの2週間はプレーすることができた」

「医者が神経に麻酔注射を打ってくれたから、足の感覚はなかった。それで足は何も感じなくなる。同時に、感覚がない分、足首を捻るリスクも高くなる。でもローランギャロスには変えられない。僕にとってこの大会がどれだけ重要かはみんなも知っている通りで、ここでチャンスを掴めるように戦い続けたかったんだ」

ナダルは6月下旬から始まる「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月27日~7月10日/グラスコート)に出場できるよう、解決策を見出したいとして以下のように説明した。「“ウィンブルドン”に出られる状態ならもちろん出たい。誰だって“ウィンブルドン”は逃したくないだろう。抗炎症剤を使ってプレーできるのであれば出る予定だけど、麻酔注射をしてプレーするのはノーだ。一度はあっても、そのような対処法は僕の人生哲学と相いれない」

「正確な治療法を英語でなんと言うのかわからないけど、高周波を使って神経を少し焼いて、今回の対処法で得られたような効果を長い時間、神経にもたらしたいと思っている。それがこれから試すことだ。もし、それがうまくいったら僕はプレーし続けるつもりだよ。もし、それがうまくいかなければ、大きな手術を受ける覚悟があるかどうか、自分に問いかけなければならないだろう。その場合、再び大会に出場できる保証はなく、復帰までに長い時間がかかるかもしれない。ひとまず、僕のテニス人生の中でずっとそうしてきたように、一歩一歩やってみようと思っている」

先日発表された「ウィンブルドン」のエントリーリストにナダルの名前は載っているが、元世界王者のロジャー・フェデラー(スイス)や、元世界女王のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)、ビーナス・ウィリアムズ(アメリカ)の名前はなかった。昨年3回目の膝の手術を受けたフェデラーは現在リハビリに励んでおり、回復は順調であるものの、「ウィンブルドン」での復帰は難しいと以前から伝えられていた。一方のセレナは昨年の「ウィンブルドン」で負ったハムストリングの怪我を機に長らくツアーを離れているが、今年4月には「“ウィンブルドン”に向けて準備を進めている」と発言していた。今年は大会側がロシアとベラルーシの選手の出場を認めておらず、これに対してATPとWTA(女子テニス協会)、ITF(国際テニス連盟)がランキングポイントを付与しないことを発表しているが、セレナの欠場がそれと関係があるのかは今のところわかっていない。

一方、日本人ではフェデラーと同じくリハビリ中の錦織圭(日本/フリー)はいないものの、男子では西岡良仁(日本/ミキハウス)とダニエル太郎(日本/エイブル)、女子では大坂なおみ(日本/フリー)と土居美咲(日本/ミキハウス)がエントリーリスト入り。さらに杉田祐一(日本/三菱電機)がプロテクトランキングを使って補欠候補リストの35番目、本玉真唯(日本/島津製作所)が同17番目に名を連ねている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」でのナダル
(Photo by Antonio Borga/Eurasia Sport Images/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

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