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ナダル対ズベレフは思わぬ幕切れに。国枝がダブルスでも決勝進出[全仏オープン]

「全仏オープン」で右足首を痛めたズベレフを心配そうに見守るナダル

現地6月3日に行われた「全仏オープン」(フランス・パリ/5月22日~6月5日/クレーコート)13日目、男子シングルスでは準決勝が行われたが、そのうち第5シードのラファエル・ナダル(スペイン)と第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の対戦は思わぬ形で終わることとなった。「全仏オープン」公式ウェブサイトが伝えている。

今大会で優勝すれば初めて世界王者の座を手にすることになるズベレフは、試合開始直後にいきなりナダルのサービスゲームを破る。しかし第8ゲームでブレークバックされて4-4。第10ゲームでナダルが3度セットポイントを迎えるものの決めきれず、結局タイブレークに突入する。ズベレフが3度のミニブレークに成功して6-2とセットポイントを握るが、そこからナダルがサービスエースやフォアハンドの見事なクロスショット、ダウンザラインなどを決めて5ポイントを連取し逆転。最後はフォアハンドのウィナーを決め、ナダルが90分以上続いたセットを取った。

第2セットは互いに4回ずつブレークし合う展開となり、2セット続けてのタイブレークが見えてきた中、第12ゲームで悲劇が起きた。ナダルの球を返そうとしたズベレフの右足がうまくコートの上を滑らず、ズベレフは右足首を大きくひねってしまう。大きな声をあげて倒れ込み涙を流すズベレフを、すぐさまそばに駆けつけたナダルが心配そうに見守る中、ズベレフは車いすに乗って運ばれていくことに。その後10分ほどで松葉杖をついて戻ってきたズベレフは主審と握手して棄権。ナダルと抱き合った後、観客からスタンディングオベーションを受けながらコートを去った。

この日36歳の誕生日を迎えたナダルはこれで「全仏オープン」で14回目の決勝進出が決まったが、笑顔を浮かべることはなかった。オンコートインタビューでナダルは終始厳しい表情を崩さず、「彼のことを思うととても悲しい。良くなることを祈っている」とズベレフを気遣っている。

もう一つの準決勝では、第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が第20シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を3-6、6-4、6-2、6-2で下して初の決勝進出。ルードは第1セットではウィナーが3本しか決まらずチリッチに奪われたものの、第2セットでは第3ゲームのブレークで得たリードを守り切ってセットを取り返す。それで勢いに乗ったルードは第2セット以降、チリッチにブレークを許すことなく逆転勝利を飾った。

車いすの部の男子ダブルスでも決勝カードが決定。国枝慎吾(日本/ユニクロ)とグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)のペアは準決勝で地元フランスペアの第2シードを下し、第1シードのアルフィー・ヒュウェット(イギリス)/ゴードン・リード(イギリス)ペアと優勝を懸けて戦うことになった。国枝はすでにシングルスでも決勝進出を決めている。

クアードのシングルスでは第1シードのニルス・フィンク(オランダ)と第2シードのサム・シュレーダー(オランダ)が決勝進出。二人は一足先に行われたダブルスではペアを組んで優勝している。

ジュニア男子でもシングルス、ダブルスともに決勝カードが決定。シングルスでは16歳で第14シードのGabriel Debru(フランス)と、第1シード選手を破った同じく16歳でノーシードのGilles Arnaud Bailly(ベルギー)が対戦する。そしてダブルスでは、これまでノーシードながらも勝ち進んできた、ロジャー・フェデラー(スイス)の代理人であるトニー・ゴッドシック氏と元世界ランキング4位のメアリー ジョー・フェルナンデス(アメリカ)を両親に持つ17歳のジュニア世界32位ニコラス・ゴッドシック(アメリカ)が準決勝で力尽きる中、第1シードと第2シードのペアが順当にファイナルへのチケットを手にしている。

大会13日目の男子シングルス、車いす男子、ジュニア男子の主な試合結果は以下の通り。(※[]内の数字はシード表記)

<男子シングルス>
【準決勝】

〇ラファエル・ナダル(スペイン)[5] 7-6(8) 6-6(RET) ●アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)[3]

〇キャスパー・ルード(ノルウェー)[8] 3-6 6-4 6-2 6-2 ●マリン・チリッチ(クロアチア)[20]

<車いす 男子ダブルス>
【準決勝】

〇グスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)/国枝慎吾(日本/ユニクロ) 7-6(0) 6-1 ●ステファン・ウッデ(フランス)/ニコラ・パイファー(フランス)[2]

〇アルフィー・ヒュウェット(イギリス)/ゴードン・リード(イギリス)[1] 6-2 3-6 [10-8] ●ダニエル・カベルサスチ(スペイン)/マルティン・デ ラ フェンテ(スペイン)

<クアード シングルス>
【準決勝】

〇ニルス・フィンク(オランダ)[1] 6-3 6-1 ●ヒース・デビッドソン(オーストラリア)

●デビッド・ワグナー(アメリカ) 3-6 3-6 〇サム・シュレーダー(オランダ)[2]

<クアード ダブルス>
【決勝】

〇サム・シュレーダー(オランダ)/ニルス・フィンク(オランダ)[1] 6-2 6-2 ●ヒース・デビッドソン(オーストラリア)/イマニトゥ・シウバ(ブラジル)

<ジュニア 男子シングルス>
【準決勝】

●Dino Prizmic(クロアチア)[10] 1-6 6-0 3-6 〇Gabriel Debru(フランス)[14]

〇Gilles Arnaud Bailly(ベルギー) 1-6 6-1 6-2 ●Martyn Pawelski(ポーランド)

<ジュニア 男子ダブルス>
【準決勝】

〇Edas Butvilas(リトアニア)/Mili Poljicak(クロアチア)[1] 6-4 3-6 [10-8] ●ニコラス・ゴッドシック(アメリカ)/Henrique Rocha(ポルトガル)

●Peter Nad(スロバキア)/Martyn Pawelski(ポーランド) 1-6 4-6 〇Gonzalo Bueno(ペルー)/Ignacio Buse(ペルー)[2]

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」で右足首を痛めたズベレフを心配そうに見守るナダル
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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