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選手の器の差が露呈?準々決勝2試合は対照的な雰囲気に[全仏オープン]

「全仏オープン」準々決勝で観客に向かって黙れというジェスチャーを示すルーネ

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月22日~6月5日/クレーコート)の11日目に行われた二つの男子シングルス準々決勝は、対照的な雰囲気の中で幕を閉じた。豪ニュースサイト nine.com.auなど複数のメディアが報じている。

現地6月1日、先に行われた準々決勝では第20シードのマリン・チリッチ(クロアチア)が第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)をフルセットの末に破り、グランドスラムでは2018年の「全豪オープン」以来4年ぶり6度目となるベスト4進出を決めた。4時間以上に及ぶ熱戦を制した33歳のチリッチが、この試合で33本のサービスエースと88本のウィナーを決めた一方で、ルブレフは信じられないようなスポーツマンシップを2度も発揮して称賛を浴びている。

第5セット、ゲームカウント1-1の場面でチリッチのショットがアウトとコールされると、チリッチはボールがサイドラインに乗っていたと必死に主張。そこへ、ルブレフがポイントのやり直しを申し入れた。その後のリプレイではアウトとコールした審判の判定が正しかったことが確認されている。これには英スポーツメディア EUROSPORTの中継でコメンテーターを務めていたジョン・マッケンロー(アメリカ)も戸惑いを隠せず、「どう反応していいかわからないけど、とにかくお見事だ!」と絶賛した。

その後もルブレフは重要な場面で自分を不利な立場へと追い込むこともいとわず、10ポイントのタイブレークでアウトと判定されたチリッチのショットがインだったことを主審に示している。こうした姿勢によりルブレフは観客からスタンディングオベーションを受け、チリッチも「アンドレイはすごくいいプレーをしていたし、何より、コート上で信じられないほどのフェアプレーの姿勢を見せてくれた。思いやりを感じたよ」と賛辞を述べた。

そんな正々堂々とした試合とは対照的に、19歳で世界ランキング40位のオルガ・ルーネ(デンマーク)と第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が対戦したもう一つの準々決勝では険悪なムードが流れた。ルードが6-1、4-6、7-6(2)、6-3で勝利を収めると、ルーネは素っ気なく握手をするだけで、ネット越しにルードと言葉を交わすことや相手を労って背中を叩くこともなかった。立ち去るルーネの背中を見ながら、ルードは呆れたように頭を振っている。米スポーツメディア ESPNが報じたところによれば、事の発端は試合中にルードがルーネに対して、審判の明らかに正しいコールにたびたび疑問を呈することを快く思っていないと告げたことだという。

ルード自身はこう説明している。「僕が彼に“いちいちコートに残ったボールの跡を確認する必要があるのか?”って聞いたら、黙れって言われたんだ。だから、“話しかけている対戦相手に向かって黙れと言うのは、褒められた行動ではないと思うけど”って言ったらまた同じことを言われた。それだけのことだ。それから言葉を交わすことはなかったよ。彼がそういう態度を取りたいなら、好きにすればいいさ」

元ダブルス世界1位のレネ・スタブス(オーストラリア)は、今年の1月にトップ100入りを果たしたばかりのルーネの実力を認めながらも、「ルーネは大人になる必要があるわね!」とTwitterに投稿。

ルーネはその後、ロッカールームでルードから挑発されたとSNSで主張し、ルードと彼の父親が事実無根だと否定するなど、二人の険悪な雰囲気はコートの外でも続いているようだ。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」準々決勝で観客に向かって黙れというジェスチャーを示すルーネ
(Photo by Cive Brunskill/Getty Images)

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