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柴原が優勝!女子決勝はシフィオンテク対ガウフに[全仏オープン]

「全仏オープン」トロフィーにキスをする柴原とクールホフ(右より)

現地6月2日に行われた「全仏オープン」(フランス・パリ/5月22日~6月5日/クレーコート)12日目、混合ダブルスの柴原瑛菜(日本/橋本総業ホールディングス)が優勝を飾った。また、女子シングルスの決勝カードが決まっている。「全仏オープン」公式ウェブサイトが伝えた。

第2シードとして出場していた柴原とヴェスレイ・クールホフ(オランダ)のペアは、決勝でノーシードのウルリカ・エイケリ(ノルウェー)/ヨラン・フリーゲン(ベルギー)ペアと対戦。第1セット第3ゲーム、柴原のサービスゲームでエイケリのリターンエースなどにより30-40となるが、ここで観客が体調不良を起こしたようで一旦試合が止まる。まもなく再開されると、柴原/クールホフ組はそこから3ポイント連取でキープに成功。続く第4ゲーム、ボレーの応酬を制した柴原/クールホフ組が初めてのブレークチャンスをモノにし、3-1とした。1ブレークアップのままサービング・フォー・ザ・セットの第9ゲームを迎えるが、ブレークバックを許してしまう。その後は双方譲らず、タイブレークに突入。柴原/クールホフ組は2-5とリードされたが、そこから5ポイントを連取して第1セットを取った。

第2セットの第3ゲーム、ラブゲームでブレークした柴原/クールホフ組は勢いに乗り、5-1と大きくリード。サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第8ゲーム、柴原はなかなかサーブが入らず相手ペアにポイントを先行されるが、30-30でいいサーブが決まってチャンピオンシップポイント。続くポイントでも彼女のサーブを相手が返せず、7-6(5)、6-2で勝利した。

優勝が決まった瞬間、大きく両手をあげて喜びを示した柴原は、これが初めてのグランドスラム優勝。この日の試合は父親が見に来てくれたそうで、授与式のスピーチでは父親に「来てくれてありがとう」と感謝するとともに、子どもの頃に家族で混合ダブルスをしていた思い出などを語った。

車いすの部では、女子ダブルスがスタート。シード勢を除いた準々決勝2試合が行われ、大谷桃子(日本/かんぽ生命)/ジュ・ジェンジェン(中国)ペアがダナ・マシューソン(アメリカ)/ルーシー・シューカー(イギリス)ペアにストレート勝ちで準決勝へ。第2シードの上地結衣(日本/三井住友銀行)のペアは初戦を免除されている。

ジュニア女子ではシングルス、ダブルスともに準々決勝が行われ、ベスト4が決定。後者では、16歳でジュニア世界ランキング45位の石井さやか(日本)と15歳で同59位の木下晴結(日本)のペアを2回戦で破った第2シードのNikola Bartunkova(チェコ)/Celine Naef(デンマーク)ペアも準決勝に勝ち進んでいる。

そして女子シングルスでは、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と第18シードのココ・ガウフ(アメリカ)が決勝で対戦することになった。シフィオンテクは準決勝で第20シードのダリア・カサキナ(ロシア)に3ゲームしか許さず快勝。34連勝とし、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が2013年に打ち立てた連勝記録に並んでいる。一方のガウフも世界59位のマルチナ・トレビザン(イタリア)にストレート勝ち。第1セットは9ゲームのうちサービスゲームをキープできたのは3つだけと両者にとってブレークの多い展開になったが、第2セットは1-1からガウフが5ゲームを連取し、初の決勝進出を果たした。18歳のガウフは、「全仏オープン」では2001年大会で18歳になった直後だったキム・クライシュテルス(ベルギー)以来、グランドスラム全体では2004年の「ウィンブルドン」で優勝したマリア・シャラポワ(ロシア)以来に若いファイナリスト。

大会12日目、女子シングルスと混合ダブルス、車いす女子、ジュニア女子の主な試合結果は以下の通り。(※[]内の数字はシード表記)

<女子シングルス>
【準決戦】

〇イガ・シフィオンテク(ポーランド)[1] 6-2 6-1 ●ダリア・カサキナ(ロシア)[20]

●マルチナ・トレビザン(イタリア) 3-6 1-6 〇ココ・ガウフ(アメリカ)[18]

<混合ダブルス>
【決勝】

●ウルリカ・エイケリ(ノルウェー)/ヨラン・フリーゲン(ベルギー) 6-7(5) 2-6 〇柴原瑛菜(日本/橋本総業ホールディングス)/ヴェスレイ・クールホフ(オランダ)[2]

<車いす 女子ダブルス>
【準々決勝】

〇大谷桃子(日本/かんぽ生命)/ジュ・ジェンジェン(中国) 6-2 6-1 ●ダナ・マシューソン(アメリカ)/ルーシー・シューカー(イギリス)

<ジュニア 女子シングルス>
【準々決勝】

〇Solana Sierra(アルゼンチン) 6-3 7-5 ●Liv Hovde(アメリカ)[6]

〇Nikola Bartunkova(チェコ)[13] 6-3 6-0 ●ニコラ・ドブナルーバ(スロバキア)[12]

<ジュニア 女子ダブルス>
【準々決勝】

〇Sara Bejlek(チェコ)/Lucie Havlickova(チェコ)[1] 6-4 6-2 ●ペトラ・マルシンコ(クロアチア)/Johanne Christine Svendsen(デンマーク)[6]

●ディアナ・シュナイダー(ロシア)/Hanne Vandewinkel(ベルギー)[5] 4-6 6-0 [12-14] 〇Nikola Bartunkova(チェコ)/Celine Naef(デンマーク)[2]

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」トロフィーにキスをする柴原とクールホフ(右より)
(Photo by Adam Pretty/Getty Images)

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