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今度はルブレフ。叩きつけたボールがスタッフの帽子を落とす【動画アリ】

「全仏オープン」でのルブレフ

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月22日~6月5日/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が怒り任せに叩きつけたボールが危うくスタッフの顔に当たるところだったという出来事があった。豪スポーツメディア Fox Sports Australiaなど複数のメディアが報じている。

男子選手によるコート上での危険な行為が目立つ今シーズン、今度はルブレフが増え続けるリストにその名を連ねることになった。世界ランキング71位のクォン・スンウ(韓国)と対戦した1回戦でルブレフは第1セットをタイブレークの末に落とすと、選手席に戻る前にラケットでボールを怒り任せに叩きつけた。ボールはコートに向かって跳ね返り、近くでコートを整備していたスタッフの帽子のつばに当たる。あまりの勢いに帽子は落ちてしまうが、スタッフは何事もなかったかのように帽子を拾って仕事を続けた。一方のルブレフは、自分の打ったボールがスタッフの顔面を直撃していたかもしれない事態にはまったく気づいておらず、観客のブーイングが続く中で、さらに水の入ったペットボトルを地面に叩きつけた。

ルブレフはコードバイオレーションを科されたが、試合の続行は許されている。

最終的に6-7(5)、6-3、6-2、6-4で勝利を収めたルブレフは、前述の出来事について試合後にこう話している。「一瞬、我を忘れてしまった。もちろん自分のしたことは後悔している。あんな風にボールを打つのは許されることではない。ラケットをベンチに叩きつけるだけならまだましで、ボールは誰かに危害を与える可能性がある。これは僕にプロ意識が足りなかったせいで、二度とこのようなことはしたくない」

ここ数年で最も衝撃を与えた危険行為と言えば、2020年の「全米オープン」でノバク・ジョコビッチ(セルビア)が腹立ちまぎれに打ったボールが線審の喉に当たり、失格処分となった時のことだろう。その後も似たような事件は後を絶たず、今年の2月には「ATP500 アカプルコ」で判定に納得のいかなかった世界3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が、暴言を繰り返した上に主審が座っていた椅子を4回もラケットで叩き、失格処分と罰金を科されている。3月の「ATP1000 インディアンウェルズ」では元世界13位のニック・キリオス(オーストラリア)が主審に暴言を吐き、叩きつけたラケットが近くにいたボールボーイに当たりそうになった。同月の「ATP1000 マイアミ」でも、当時世界39位のジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)の投げたラケットがボールボーイに当たりかけている。

選手が自分のパフォーマンスや審判の判断に納得がいかず、ラケットを破壊したり暴言を吐いたりするのは今に始まったことではない。ただ、ここ最近に問題視されているのは、選手の怒り任せの行為が度を超えており、主審やボールボーイ、観客に危害を及ぼしている、あるいは及ぼす可能性があるということ。その事態を危惧した元世界王者のアンディ・ロディック(アメリカ)が、安全にラケットを破壊したりボールを叩きつけたりする方法を実演した動画を自身のTwitterに投稿したほどだ。

事態を深刻に受け止めたATP(男子プロテニス協会)は4月上旬に、スポーツマンらしからぬ行為を働いた選手に対する処分をより厳しくすることを発表している。当時、アンドレア・ガウデンツィ会長はクレーシーズンに向けて審判団にはより厳しい姿勢で裁くよう指示したと述べていた。行動規範も見直されるとのことだが、これまでのところ具体的なスケジュールや変更内容はわかっていない。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」でのルブレフ
(Photo by Andy Cheung/Getty Images)

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