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ビッグ4も賞賛、ツォンガが涙の引退「人々との絆を忘れない」

「全仏オープン」でのツォンガと家族や仲間たち

37歳のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)は、「全仏オープン」(フランス・パリ/5月22日~6月5日/クレーコート)1回戦で第8シードの23歳、キャスパー・ルード(ノルウェー)に7-6(6)、6-7(4)、2-6、6-7(0)という激闘の末に敗れ、18年間の素晴らしいキャリアに終止符を打った。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じた。

ツォンガは22歳だった2008年に「全豪オープン」の1回戦で当時世界ランキング9位だったアンディ・マレー(イギリス)を、4回戦で世界8位のリシャール・ガスケ(フランス)を、そして準決勝で世界2位のラファエル・ナダル(スペイン)を破って決勝進出を果たし一躍注目を浴びた。この時ツォンガは世界38位で、2006年に世界54位だったマルコス・バグダティス(キプロス)が全豪で決勝に進出して以来のランキングの低いファイナリストとなり、その記録は現在も保たれている。

2012年にはキャリアハイの世界5位に上り詰め、ツアー通算戦績は467勝238敗、優勝18回。ダイナミックなプレーと誰からも好かれる人柄で、たくさんのファンを魅了してきた。

「僕の目標はいつも子供たちや人々に夢を与えることだった。キャリアの中でそれができたなら嬉しいよ。僕自身が他のアスリートたちから夢をもらってきたから、みんなの気持ちがわかる。誰かのファンであったり、誰かが大好きな時にどんなふうに感じるか。すてきな気持ちだよ」とツォンガは語った。

「人と違うことは僕にとって本当に大切なことだった。僕は生まれた時からフランスの他の人たちとは少し違っていた。僕にとって、人と違っていること、人と違うやり方をすることはとてもポジティブなことだった」

元世界3位のマリン・チリッチ(クロアチア)は、次のようにコメント。「彼はとても安定したプレーヤーで、大舞台に強かった。委縮したり、トップ選手相手にビビるということがなかった。大きな舞台でこそ、力を発揮した」

ツォンガはたくさんの次世代の選手たちの目標となったが、特に祖国フランスの選手たちにとって大きな存在だった。「ジョーは僕のアイドル、大好きな選手だった。彼に憧れて、彼のようなプレーをしようとした。12歳で彼と同じフランステニス連盟に所属するようになったのは特別なことだった。試合は全部見ていた」と23歳のユーゴ・アンベール(フランス)は語る。

2月の「ATP250 マルセイユ」で対戦した21歳のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は、「彼は僕のアイドルだった。テレビで自分と似た人が(二人はいずれもアフリカ系)、自分と似た背景を持った人が活躍しているのを見ると、勇気をもらえた」と話した。

1回戦の後に行われたセレモニーには家族や友人たちが集まり、マレー、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ナダル、ロジャー・フェデラー(スイス)の「ビッグ4」もビデオメッセージでそれぞれにツォンガの功績を讃え、引退後の楽しい人生を願う言葉を贈った。

最後の試合で彼を応援するために家族や友人、ガエル・モンフィス(フランス)ら選手たちがつめかけたことについて、ツォンガは「キャリア初期のコーチたちが来てくれたのは感動的だった。そして両親も、二人はふだん人前に出ることを好まないのに。選手たちが来てくれるとは知らなかった。彼らはみんなすごく喜んでるよ、とうとう僕が泣いたからね」と冗談を交えて述べた。

「たくさんの素晴らしい瞬間を過ごしてきた。一番大切なことはそれを周りの人々と分かち合ったことだ、時には悲しみも、そして喜びも。僕がずっと覚えているのは周りの人々との絆だ。いつまでも忘れない」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」でのツォンガと家族や仲間たち
(Photo by John Berry/Getty Images)

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