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ツォンガが現役に幕を下ろす。ダブルスのマクラクランが1回戦敗退[全仏オープン]

「全仏オープン」の赤土を額につけた状態で観客に挨拶するツォンガ

現地24日に行われた「全仏オープン」(フランス・パリ/5月22日~6月5日/クレーコート)3日目、男子シングルスではワイルドカード(主催者推薦枠)で出場する元世界ランキング5位のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)が現役生活に幕を下ろした。そして男子ダブルスが始まったが、ダブルス世界41位のマクラクラン勉(日本/イカイ)のペアは1回戦で敗れている。「全仏オープン」公式ウェブサイトが伝えた。

2008年の「全豪オープン」準優勝や2017年の「デビスカップ」優勝など数々の成功を収めてきた37歳のツォンガは、今大会をもっておよそ20年の現役生活に別れを告げることを発表していた。1回戦の相手は第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)。ツォンガは妻子や両親の見守る中、第3ゲームで相手のミスから2回のブレークチャンスを掴むが決められない。しかしタイブレークで3つのミニブレークを果たし、6-4でセットポイントを手にする。続くポイントで見送ったルードのショットがインとなるが、7-6で迎えた3度目のセットポイントでラリーから最後はスマッシュを決め、第1セットを取った。

しかし第2セットでは再度のタイブレークでポイントを先行しながらも、ショットがネットに当たった後でアウトになったり、ドロップショットに失敗したことで逆転されてしまい、続く第3セットも奪われる。後がなくなったツォンガだが、第4セットの5-4で迎えた第10ゲーム、40-0からドロップショットのミスなどでデュースとされるもなんとかキープすると、直後のゲームをラブゲームでブレーク。熱狂した観客たちがアカペラでフランス国歌を歌う。ツォンガはサービング・フォー・ザ・セットを迎えるが、第11ゲームの最後で右肩を痛めており、ボールをうまく返すことができない。アンダーサーブも織り交ぜるが、このゲームを落としてしまう。タイブレークに入る前にトレーナーを呼んで治療を受けるが、右肩は万全の状態ではなく、この試合3度目のタイブレークでルードがポイントを重ねていく。左手にラケットを持って打つ場面もあったツォンガのショットが大きく外れ、0-6でルードのマッチポイント。観客たちが立ち上がって手拍子を送る中、涙を拭う姿も見られたツォンガは、最後フォアハンドのウィナーを決められた。最後、額をコートにつけて別れを告げている。

また、試合後には引退セレモニーが開かれ、家族やスタッフのほか、この日試合をしていたリシャール・ガスケやブノワ・ペール、そして怪我で大会を欠場したガエル・モンフィスといったフランス人選手たちが駆けつけた。また、ツォンガと切磋琢磨してきたビッグ4のビデオメッセージも流されている。

ツォンガの試合に合わせてか、この日はフランス人選手のカードが多く組まれており、前述のガスケは世界39位のロイド・ハリス(南アフリカ)にストレート勝ち。一方ペール(フランス)は世界50位のイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)に4セットで敗れた。また、21歳の世界74位ユーゴ・ガストン(フランス)が第19シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)に勝利。今年からグランドスラム4大会すべてで採用されることになった最終セットの10ポイントのタイブレークを制し、4時間近く続いたロングマッチに競り勝った。そして今季限りでの引退を表明している元世界6位のジル・シモン(フランス)が、第16シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)をフルセットで下している。

フランス勢以外では、前回大会のファイナリストである第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)は20歳の世界66位ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)に最初の2セットを奪われるが、そこから試合をひっくり返して1回戦敗退を免れた。第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)らも2回戦へと勝ち進む中、「全仏オープン」以外のグランドスラムではベスト8進出以上を記録している第14シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)は、19歳のオルガ・ルーネ(デンマーク)にストレート負け。

そしてこの日始まった男子ダブルスでは、マクラクランとダブルス世界64位アンドレ・ヨーランソン(スウェーデン)のペアが1回戦敗退。第2シードのニコラ・メクティッチ(クロアチア)/マテ・パビッチ(クロアチア)ペアに2-6、5-7で敗れた。上位シード勢では、第5シードのフアン セバスチャン・カバル(コロンビア)/ロベルト・ファラ(コロンビア)ペアが、ノーシードのペール/アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)ペアに2セット連続のタイブレークの末に競り負けている。

大会3日目の男子シングルス、男子ダブルスの主な試合結果は以下の通り。(※[]内の数字はシード表記)

<男子シングルス>
【1回戦】

●ファクンド・バグニス(アルゼンチン) 2-6 2-6 2-6 〇ダニール・メドベージェフ(ロシア)[2]

●ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア) 7-5 6-4 2-6 3-6 2-6 〇ステファノス・チチパス(ギリシャ)[4]

〇アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[7] 6-7(5) 6-3 6-2 6-4 ●クォン・スンウ(韓国)

〇キャスパー・ルード(ノルウェー)[8] 6-7(6) 7-6(4) 6-2 7-6(0) ●ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)

●ビヨン・フラタンジェロ(アメリカ) 3-6 2-6 3-6 〇ヤニク・シナー(イタリア)[11]

●ジュリオ・ゼッピエーリ(イタリア) 5-7 2-6 5-7 〇フベルト・フルカチュ(ポーランド)[12]

●デニス・シャポバロフ(カナダ)[14] 3-6 1-6 6-7(4) 〇オルガ・ルーネ(デンマーク)

●パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)[16] 4-6 4-6 6-4 6-1 4-6 〇ジル・シモン(フランス)

〇ユーゴ・ガストン(フランス) 4-6 6-2 6-3 0-6 7-6(4) ●アレックス・デミノー(オーストラリア)[19]

〇フランシス・ティアフォー(アメリカ)[24] 7-5 7-5 7-6(5) ●バンジャマン・ボンジ(フランス)

〇セバスチャン・コルダ(アメリカ)[27] 6-1 7-5 7-6(6) ●ジョン・ミルマン(オーストラリア)

〇クリスチャン・ガリン(チリ) 5-7 6-1 6-2 6-3 ●トミー・ポール(アメリカ)[30]

●ぺーター・ゴヨブチック(ドイツ) 2-6 2-6 1-6 〇ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)[32]

●ロイド・ハリス(南アフリカ) 1-6 3-6 4-6 〇リシャール・ガスケ(フランス)

●ブノワ・ペール(フランス) 3-6 5-7 6-1 5-7 〇イリヤ・イバシカ(ベラルーシ)

<男子ダブルス>
【1回戦】

●アンドレ・ヨーランソン(スウェーデン)/マクラクラン勉(日本/イカイ) 2-6 5-7 〇ニコラ・メクティッチ(クロアチア)/マテ・パビッチ(クロアチア)[2]

●フアン セバスチャン・カバル(コロンビア)/ロベルト・ファラ(コロンビア)[5] 6-7(4) 6-7(4) 〇ブノワ・ペール(フランス)/アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)

●タロン・グリークスプア(オランダ)/ボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ) 6-4 3-6 4-6 〇ヴェスレイ・クールホフ(オランダ)/ニール・スクプスキー(イギリス)[6]

●イバン・ドディグ(クロアチア)/オースティン・クライチェク(アメリカ) 6-4 7-6(2) 〇ジョン・ピアース(オーストラリア)/フィリップ・ポラセク(スロバキア)[8]

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」の赤土を額につけた状態で観客に挨拶するツォンガ
(Photo by Ian MacNicol/Getty Images)

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