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ウィンブルドンのランキングポイントは無し!ジョコビッチは世界王者陥落か

「ATP500 ドバイ」でのジョコビッチ

ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、「ウィンブルドン」を運営するAELTC(オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)とLTA(イギリステニス協会)が、今年の「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月27日~7月10日/グラスコート)をはじめとしたイギリスでの開催大会ではロシアと同盟国のベラルーシの選手の出場を認めないと発表したのは4月のこと。これを受けてATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)、ITF(国際テニス連盟)が同大会でのランキングポイントを付与しないことを決定した。ロイター通信など多数のメディアが報じている。

これにより、「ウィンブルドン」の男子・女子シングルスと男子・女子・混合ダブルス、そして車いす、ジュニアでもランキングポイントが付与されないことになった。

ATPは声明の中で「ロシアとベラルーシの選手を締め出すという決断はATPの基本原則を損なうものであり、ランキングに関する合意にも合致しないものです。そのため、とても残念ですが、2022年の“ウィンブルドン”ではランキングポイントを付与しないとするほかありませんでした。我々のルールと合意はすべての選手の権利を守るために存在するのです」と説明。

さらにATP は、LTA側が締め出し処分についてイギリス政府からのガイダンスに従っただけだと主張していることについては、命令ではないのだから選択の余地はあったと反論。彼らに対する処分は別途伝えるとしている。

ATPと足並みを揃えたWTAでは会長のスティーブ・サイモンが、「政府が下した決断によってその国の選手たちを大会から締め出すようなことはすべきではない。そのため、WTAとしては今年の“ウィンブルドン”でランキングポイントを付与しないという難しい決断を下すことになった」と述べている。

さらにITFも、今年の「ウィンブルドン」ではランキングポイントと賞金をかけて競うというすべての選手に与えられるべき機会が満たされていないとして、ATPとWTAと同様の立場を取ることを表明した。

この決断が与える影響は甚大だが、特に2021年大会でいい成績を残した選手たちにとっては残念なニュースだろう。一例を挙げれば、昨年の男子シングルス王者であるノバク・ジョコビッチ(セルビア)はその優勝によって得た2,000ポイントを防衛することができなくなる。そうなると、たとえジョコビッチが「全仏オープン」と「ウィンブルドン」でそれぞれ連覇を果たしたとしても、今回の決定によって2,000ポイントを失うことは避けられず、その結果、ジョコビッチを680ポイント差で追う世界2位のダニール・メドベージェフ(ロシア)に世界王者の座を再び明け渡すことになりそうだ。ロシア人であるメドベージェフは今年の「ウィンブルドン」出場が認められていないが、前回4回戦で敗退しているため、これで失うポイントは180ポイントにとどまる。

なお、「ウィンブルドン」以外のイギリスで行われるATPとWTAのツアー、チャレンジャー大会では同じようにロシア、ベラルーシの選手を締め出すにもかかわらず、ランキングポイントは従来通り付与されるという。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP500 ドバイ」でのジョコビッチ
(Photo by Francois Nel/Getty Images)

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