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ATPとWTA、ウィンブルドン以外の大会ではランキングポイントを付与することに

2021年「WTA250 ノッティンガム」でのラドゥカヌ

4月、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、「ウィンブルドン」を運営するAELTC(オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)とLTA(イギリステニス協会)が、今年の「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月27日~7月10日/グラスコート)をはじめとしたイギリスで開催される大会ではロシアと同盟国のベラルーシの選手を出場させないことを発表。これを受けてATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)がランキングポイントを付与しない措置を検討していると一部で報じられていたが、この度、「ウィンブルドン」以外の大会についてはこれまで通りランキングポイントが付与されることがわかった。米テニスメディア Tennis.comなど複数のメディアが報じている。

2月下旬に侵攻が始まって以降、グランドスラムを運営する4つの団体とATP、WTA、ITF(国際テニス連盟)は共同で多額の寄付を行っており、ロシアとベラルーシの選手に対しては国別対抗戦への出場は認めないものの、ほかの大会に関しては国籍を表に出さないことを条件に出場を許していた。テニス界として団結しているように思われたが、4月20日にAELTCとLTAが両国の選手を締め出すことを発表したことで状況は一変。ATPとWTAは「国籍による差別」だとして強く非難し、二つの運営団体に対して罰金やランキングポイントを付与しないなどの制裁を検討していると報じられていた。

そんな中、まず今月16日にATPが声明を出し、「ATP500 ロンドン(通称クイーンズ大会)」(イギリス・ロンドン/6月13日~6月19日/グラスコート)と「ATP250 イーストボーン」(イギリス・イーストボーン/6月20日~6月25日/グラスコート)では従来通りにランキングポイントが付与されると発表した。選手やトーナメント評議会にも相談した上での判断だという。

「ロシアとベラルーシの選手の参加を禁止するというLTAの決定はATPの規則に反しており、いかなる国籍の選手も差別なく、実力に基づいて大会に参加できるというATPツアーの基本原則を損なうものです。LTAがATPのルールを破ったことによって受ける制裁は、今後ATPのガバナンスの下で別途評価されることになります。“ウィンブルドン”に関してもATPの対応は引き続き検討中であり、追って詳細をお伝えします」

これに対してLTAはこう述べている。「ロシアのウクライナ侵攻に対する国際的な非難とイギリス政府の指導に基づき、我々はこの困難な状況下で正しい決断をしたと信じています。ロシアとベラルーシの選手個人への影響は認識していますが、(侵攻を非難する)宣言書に署名することを出場条件にした場合、大会への参加は決して実力によるものではなくなってしまいます。我々は引き続きATPとそのプロセスに関わり続けていきます」

ATPの声明の数日後、WTAも続くことに。「ウィンブルドン」前にイギリスのグラスコートで行われる3大会、「WTA250 ノッティンガム」(イギリス・ノッティンガム/6月6日~6月12日/グラスコート)と「WTA250 バーミンガム」(イギリス・バーミンガム/6月13日~6月19日/グラスコート)と「WTA500 イーストボーン」(イギリス・イーストボーン/6月19日~6月25日/グラスコート)では、従来通りランキングポイントを付与することが明らかとなった。

イギリスでは3月にスポーツ大臣を務めるナイジェル・ハドルストン氏が、ロシアの選手が「ウィンブルドン」に出場するためには、ウラジミール・プーチン大統領の支持者でないことを示さなければ出場できないかもしれないと発表していた。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「WTA250 ノッティンガム」でのラドゥカヌ
(Photo by George Wood/Getty Images)

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