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全仏本戦に続いて今度は予選で八百長?

2018年の「全仏オープン」

現在行われている「全仏オープン」(フランス・パリ/5月22日~6月5日/クレーコート)の予選で八百長の疑惑が持ち上がったと、伊ニュースサイト UBI Tennisが報じている。

八百長を疑われているのは、現地16日に行われた男子シングルス予選1回戦。第8シードで世界ランキング133位のベルナベ・サパタ ミラージェス(スペイン)が世界456位のデュディ・セラ(イスラエル)に6-3、6-0で勝利を収めた。フランス L'Equipe紙が警察筋の情報をもとに報じたところによれば、わずか54分で終了したこの試合では賭けに不規則なパターンが見られたという。調査の対象となっているのは20分足らずで終了した第2セットで、このセットで両者は合計32ポイントをあげたが、そのうちセラは7ポイントしか獲得していない。

関係者によると、この試合に対してはキプロス、ウクライナ、アルメニアの3ヶ国で異常な数の入札があったという。検察は八百長の可能性があると見ているようだが、現在のところ正式な調査は確認されていない。フランステニス連盟(FFT)はこの件について否定している。

37歳のセラは予選のエントリーに必要なランキングに達していないが、プロテクトランキングを使って出場することができた。「全仏オープン」予選は、予選1回戦敗退を喫した「全豪オープン」以来のプレーとなり、これがシーズン2試合目だった。2009年にキャリアハイとなる世界29位を記録したセラは今年1月、今年がプロとしての最後のシーズンになると発表。タイトルは獲得していないものの、2008年の「ATP500 北京」と2014年の「ATP250 アトランタ」では準優勝を飾った。2009年の「ウィンブルドン」で4回戦にまで勝ち進んだほか、20年間のキャリアを通してトップ10の選手を3人――当時世界5位のダビド・フェレール(スペイン)、同6位のフェルナンド・ゴンサレス(チリ)、同7位のアンディ・ロディック(アメリカ)――を破っている。

一方、25歳のサパタ ミラージェスはその後の2回戦・3回戦でも勝利し、昨年に続き本戦への切符を手に入れている。

今のところ両選手が八百長に関与していることを示す証拠は見つかっていない。L'Equipe紙の統計によると、「全仏オープン」に関するオンライン賭博は5年間で177%増加しており、2021年に投じられた金額は1億2800万ユーロ(約173億円)に上るという。今年の「全仏オープン」予選1回戦で敗退した選手が獲得する賞金は1万4000ユーロ(約190万円)となり、2021年に比べて40%増えている。

「全仏オープン」で八百長が報じられるのはこれが初めてではない。2020年大会では本戦の女子ダブルス1回戦で、当時25歳でダブルス世界89位だったヤナ・シジコバ(ロシア)が故意にダブルフォルトを犯したのではないかと疑われた。その時はフランスの検察が捜査に乗り出した結果、シジコバは八百長に関わった容疑で2021年の「全仏オープン」に出場していた時にパリで逮捕されている。

※為替レートは2022年5月20日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2018年の「全仏オープン」
(Photo by Getty Images)

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