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メドベージェフ、ウィンブルドン出場の望みを捨てず

「ATP500 アカプルコ」でのメドベージェフ

世界ランキング2位のダニール・メドベージェフ(ロシア)が「ATP250 ジュネーブ」(スイス・ジュネーブ/5月15日~5月21日/クレーコート)での復帰戦を前に、今の心境を語った。米スポーツメディア ESPNなど複数のメディアが報じている。

クレーコートを苦手としてきた26歳のメドベージェフは2017年に初めて「全仏オープン」に出場したが、最初の4年間は初戦敗退が続き、出場5回目となる昨年にようやく準々決勝にまで勝ち残ることができた。そんなメドベージェフは今年の「全仏オープン」(フランス・パリ/5月22日~6月5日/クレーコート)に備えて、直前に行われる「ATP250 ジュネーブ」に出場する。先月上旬に受けたヘルニアの手術からの復帰についてメドベージェフは記者会見でこう話している。

「調子はいいよ。これまでに2週間は軽い練習ができているし、1週間はいつも通りの練習ができた。だから、“全仏オープン”に向けてここで実践を積んでおいた方がいいと思ったんだ。できれば2試合以上戦いたいね。クレーコートで最初からいいスタートを切るのは僕にとって大変なことなんだ。でも身体の準備はできているよ」

メドベージェフが手術の影響でツアーから5週間ほど離れていた間に、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、「ウィンブルドン」を運営するAELTC(オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)とLTA(イギリステニス協会)が、ロシアと同盟国のベラルーシの選手を出場させないことを発表している。その対象となる世界7位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)や世界7位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)が異を唱えているほか、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)やラファエル・ナダル(スペイン)、アンディ・マレー(イギリス)なども今回の決定を非難。ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)は、「国籍による差別」だとして運営団体に対して罰金やランキングポイントを付与しないなどの措置を検討していると報じられている。

そのことについて公の場で初めて意見を述べたメドベージェフは、「難しい状況だ」としながら、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月27日~7月10日/グラスコート)に出場したい意向を示した。

「いろいろなところで話題になっているけど、僕に決定権はないから、情報を追うことしかできない。今は“ウィンブルドン”に出られるかが気がかりで、ATPやイギリス政府にかかっていると言えるのかな。人生におけるあらゆる状況と同じように、すごく難しい状況だ。100人の選手に聞けば、みんな違う意見を言うだろうね。大好きな“ウィンブルドン”に出場できるならとても嬉しい。プレーできないならほかの大会に出場して、来年もしチャンスがあるなら、その時に向けて備えるしかないね」

「大会に出ていなかったからほかの人と直接話す機会はなかったんだ。もしここでそういう話し合いの機会があるなら、僕はいつでも歓迎するよ。今の状況やこれから起きること、ほかにも何か決断が下されるのかについて詳しくは知らない。“ウィンブルドン”についてもそう。これが100%決まったことなのか、変更の余地があるのかどうかはよくわからない」

「僕自身は常にどんな意見も尊重するようにしている。100人にテニスボールを見せたら、そのうちの何人かはテニスボールは黄色ではなく緑色だと言うだろう。僕は黄色だと思っているけど、誰かが緑色だと言ってもその人と対立するつもりはないよ」

侵攻が始まった直後の2月には「平和を願っている」とコメントするに留まっていたメドベージェフは今回、ウクライナでの状況に「心を痛めている」と述べた。

「ATP250 ジュネーブ」のワイルドカード(主催者推薦枠)を与えられたメドベージェフは、第1シードとして出場するため、1回戦が免除に。初戦となる2回戦では、世界75位のリシャール・ガスケ(フランス)と対戦する。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP500 アカプルコ」でのメドベージェフ
(Photo by Hector Vivas/Getty Images)

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