ニュース News

錦織、チチパスらフェデラーに憧れて育った選手7人!

2021年「ウィンブルドン」での錦織

ロジャー・フェデラー(スイス)は史上最高のテニス選手の一人に数えられると同時に、ほぼ間違いなくテニス史上最も人気のある選手の一人でもある。現在40歳のフェデラーは、年末に送られる「ファンに最も人気の選手賞」を2003年から2021年まで毎年受賞しており、この賞が2000年に誕生してから22回中19回で受賞していることとなる。

伝説的選手のフェデラーはまた、選手の投票によって決まるATPのステファン・エドバーグ・スポーツマンシップ賞が1996年に創設されて以降、最多記録となる13度の受賞を果たしている。それゆえ、フェデラーを見ながら育った多くの現役選手が、グランドスラムで20度の優勝を誇るこの王者を崇拝していることは驚くにはあたらない。フェデラーを憧れの選手と明言している7人の現役男子選手を、スポーツウェブメディアSportskeedaが紹介している。

1.デニス・シャポバロフ
世界ランキング16位のデニス・シャポバロフ(カナダ)は、子どもの頃見ていた一番好きな選手はフェデラーであると以前明かしている。ATPテニスTVが昨年行ったインタビューで、23歳のシャポバロフはフェデラーのプレーをお手本にし、真似したかったと語った。

「ロジャー・フェデラーが子どもの頃の憧れだった。彼は純粋に僕のヒーローで、僕はいつだって自分のプレーを彼と同じにしたかった」

シャポバロフは2019年の「ATP1000 マイアミ」準決勝で一度だけフェデラーと対戦し、ストレートで敗れている。

2.錦織圭
元世界ランキング4位の錦織圭(日本/フリー)も、フェデラーを自分の憧れだと語った。2018年の「Nitto ATPファイナルズ」でフェデラーを破った後、彼と対戦するのはいつも難しく感じると錦織は認めていた。

「今日勝つことができて嬉しいです。憧れの人と対戦するのが簡単であるはずがないし、僕にとってロジャーと戦うのはいつだって大きな挑戦です。だから今日は勝てて最高でした」

現在世界74位の錦織は、これまでにフェデラーと11度対戦して3度勝利を挙げている。

3.マッテオ・ベレッティーニ
世界ランキング8位のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)は、2019年にトップ選手として知られるようになって以降、自分の憧れとして繰り返しフェデラーに言及してきた。現在26歳のベレッティーニは、フェデラーの何が彼にとって魅力的に映ったのかを語っている。

「子どもの頃の憧れはフェデラーだった。彼は努力していないように見えた。彼はただただすごくなめらかで軽やかだった。初めて彼と対戦した時に、僕が“一体何が起きてるんだ?”みたいに思ったのは、そのせいだと思うよ(笑)」

ベレッティーニは2019年の「ウィンブルドン」と「Nitto ATPファイナルズ」でフェデラーと2度対戦したが、いずれもストレートで敗れている。

4.フベルト・フルカチュ
世界ランキング12位のフベルト・フルカチュ(ポーランド)もまた、フェデラーが子どもの頃の憧れの選手であったと明かしている選手だ。フルカチュは、スポーツ専門放送局ユーロスポーツの「選手の声」という企画の中で、昨年の「ウィンブルドン」準々決勝で同大会を8度制しているフェデラーを倒したことについて語っている。

「子どもの頃はロジャー・フェデラーが僕の憧れだった。機会があるたびに、テレビで彼を見ようとしていたのを覚えている。その時に、いつか世界最大の大会に出場するという自分の夢に気付き始めた。“ウィンブルドン”で彼と対戦して勝った時、僕が感じたのは混じりけのない喜びだけだった。僕にとっては極度に張り詰めた試合で、素晴らしい雰囲気を伴っていた」

「ロジャーのような選手とセンターコートで対戦して勝利するというのは、非現実的な気分だったよ。今でさえ、あの体験をうまく言い表すことができない。試合が終わった時に選手たちの間でたっぷり時間があるわけじゃないけれど、彼は僕がいい試合をしたと言ってくれて、大会の残りの試合での幸運を祈ってくれた。僕にとってはすごく意味のあることだった」

25歳のフルカチュは、このほかに2019年の「ATP1000 インディアンウェルズ」でもフェデラーと対戦しているが、この時はストレートで敗れている。

5.ステファノス・チチパス
世界ランキング5位のステファノス・チチパス(ギリシャ)も、子どもの頃に一番尊敬していた選手としてフェデラーの名を挙げた。チチパスは2019年の「全豪オープン」4回戦でフェデラーに勝った時のことを、試合後のコート上でのインタビューでこう振り返った。

「これはどうやっても表現しきれない。今この瞬間の僕は、地球上で一番幸福な男だ。ロジャーは僕らのスポーツの伝説で、すごく尊敬している。彼は長年にわたって、素晴らしいテニスを見せてきた。僕は6歳の頃から彼を分析してきた。ロッド・レーバー・アリーナで彼と対戦するということ自体、僕にとっては夢が叶ったようなものだったよ」

23歳のチチパスはフェデラーに対して2勝2敗の対戦成績を記録している。二人が最後に対戦したのは2019年の「Nitto ATPファイナルズ」で、チチパスはこの時も勝利し、最終的に優勝を飾っている。

6.アレクサンダー・ズベレフ
世界ランキング3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、子どもの頃の憧れがフェデラーであったと明かしている中で最もランキング上位の選手だ。「Nitto ATPファイナルズ」で2度優勝しているズベレフは昨年、自分が成長する過程でフェデラーをどれほど敬愛していたかを語っている。

「ロジャーはいつだって僕の一番好きな選手だった。彼が試合でプレーする様は、ある意味とても簡単そうに見えた。本当にボールで遊んでいるように見えたんだ。彼は見る対象として最高の選手だったと思う」

25歳のズベレフはフェデラーとこれまでに7度対戦し、4勝を挙げている。これには二人が一番最近対戦した2019年「ATP1000 上海」での一勝も含まれている。

7.ドミニク・ティーム
元世界ランキング3位のドミニク・ティーム(オーストリア)も、子どもの頃の憧れとしてフェデラーの名前を挙げている。2020年の「全米オープン」を制したティームは昨年行われたインタビューで、今でもフェデラーのファンであると公言した。

「僕たちは競争相手で、もちろん大会ではお互いに勝ちたいと思う。でも、僕は今でも彼のプレーを見るのが本当に大好きだ。彼はすごく洗練されて見える。彼のプレーする様、それにテニスというゲームに向き合う様がね。僕は今も彼の大ファンなんだ。だからこそ、彼が復帰してくれること、そしてまた彼を見られることが本当に嬉しい。これはだいたいみんなが思っていることだね。それに、彼が強い状態で戻って来るといいなとも思っているよ」

28歳のティームはフェデラーに対して5勝2敗という対戦成績を保持しており、2019年の「Nitto ATPファイナルズ」で最後に対戦した時にも勝利している。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「ウィンブルドン」での錦織
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. 錦織、チチパスらフェデラーに憧れて育った選手7人!