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車いすテニスのワールドチームカップで日本が強豪オランダを倒し初優勝!

「東京パラリンピック」での上地(左)と大谷

ポルトガルのヴィラモウラで開催されていた車いすテニスの「ワールドチームカップ」女子の部で、第2シードの日本が過去に32度の優勝を遂げている第1シードのオランダを2-0で倒し、見事な初優勝を遂げた。男子は3位決定戦でアメリカを破り、銅メダルを獲得。ITF(国際テニス連盟)公式ウェブサイトが報じている。

女子の決勝カードが日本対オランダとなるのは2019年以来これで3大会連続だったが、世界ランキング9位の大谷桃子(日本/かんぽ生命保険)が世界6位のジェシカ・グリフィオン(オランダ)を、世界2位の上地結衣(日本/三井住友銀行)が世界3位のアニーク・ファンクォト(オランダ)をそれぞれ下した。これにより、日本は車いすテニスワールドチームカップ4部門すべてのタイトルを制したこととなった(男子:2003年、2007年、2011年、クアード:2019年、ジュニア:2021年)。

世界女王ディーダ・デ グロート(オランダ)が体調不良で出場できなくなり、最初のシングルスでは2020年「全仏オープン」準優勝の大谷が、2016年「リオデジャネイロパラリンピック」覇者のグリフィオンと対戦。大谷はすぐにブレークを果たして4-2とリードすると、元世界女王であるグリフィオンに対し常に優勢を保ち、6-3、6-4のストレートで勝利した。

次の第2試合でも上地がファンクォトから第1セットを奪い、日本の優勝まであと1セットとする。だが続く第2・第3セットは互いに譲らぬ激しい攻防が交わされ、最終セットを決めたのは互いのフォアファンドやバックハンド、テニスの技術の差ではなく、勝ちたいという不屈の闘志だった。第3セットで上地は3-0とリードし、第8ゲーム、第9ゲーム、第10ゲームで3度、あと2ポイントで勝利というところまでこぎつけながら、5-5とファンクォトに追いつかれる。

それでも28歳の上地は第12ゲームで初めて握ったマッチポイントを逃さず、クロスコートのフォアハンドショットで2時間42分に及んだ試合を締めくくり、6-3、3-6、7-5で日本チームの初優勝を決めた。

上地は優勝の喜びを以下のように語った。「今日の自分のパフォーマンスをとても嬉しく思っています。ディーダは出られませんでしたが、アニークとジェシカも素晴らしい選手で、情熱があり決してあきらめないので、勝つのは本当に大変でした。このチームで初優勝できたことが本当に嬉しいですが、これからも努力を続け、またタイトルを獲りたいです」

大谷も同じく、早くも2023年の「ワールドチームカップ」を見据えた。「これまでジェシカとは対戦したことがなかったので、勝ててとても嬉しいですが、もっといいプレーができると思います。初めての優勝なので、チームとしてこの勝利は特別ですが、これからも努力を続けて来年も“ワールドチームカップ”で優勝したいです」

この大会は1986年から開催されているが、これまでに優勝したのはオランダ、オーストラリア、中国、アメリカだけで、日本は5つ目の優勝国となった。

男子ではオランダがスペインを2-0で破って優勝した。

日本チームはグループリーグを3勝0敗で突破。準決勝では世界9位の小田凱人(日本/東海理化)が、世界12位のダニエル・カベルサスチ(スペイン)に7-5、1-6、3-6で惜敗。すかさず世界2位の国枝慎吾(日本/ユニクロ)が世界10位のマルティン・デ ラ フェンテ(スペイン)を7-5、6-3で倒して1勝1敗としたが、3試合目のダブルスで国枝/小田ペアがカベルサスチ/デ ラ フェンテ組に敗退。

アメリカとの対戦になった3位決定戦では、世界21位の眞田卓(日本/凸版印刷)が世界51位のコナー・ストラウド(アメリカ)に6-0、7-5で勝利。5月8日に16歳の誕生日を迎えた小田が世界24位のケイシー・ラツラフ(アメリカ)を6-1、6-1で破って、日本は銅メダルを獲得した。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「東京パラリンピック」での上地(左)と大谷
(Photo by Carmen Mandato/Getty Images)

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