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元世界7位のフィッシュ「メンタルヘルス問題を乗り越えて成功できる」

2019年「デビスカップ」でのフィッシュ(右)とオペルカ

マーディ・フィッシュ(アメリカ)は、コートの上では「デビスカップ」アメリカチームのキャプテンとして、ラスベガスのレノで行われたコロンビアとの対戦でチームを勝利に導いた。コート外では、フィッシュはメンタルヘルスの先導者となっている。

フィッシュの選手としてのキャリアは不安によって影響を受けていた。フィッシュは現役中にそのことについて完全に明かすことはなかったが、2021年のNetflixのドキュメンタリー番組『Untold 極限のテニスコート』で口を開いている。そんなフィッシュがあらためてメンタルヘルスについて語った内容を、米テニスメディアBaselineが報じた。

「(前述のドキュメンタリー配信後に)何千ものメッセージを受け取ったよ。SNSを介したり、Twitter上でや、メールやテキストメッセージでだったり、どんな形であれね。圧倒的だよ、この反響は。いい意味でね」2011年に自己最高の世界ランキング7位に到達したフィッシュは、3月に行われた「デビスカップ」の試合の前にそう語った。

「僕は、自分の話をして、人々にメンタルヘルスの世界でのサクセスストーリーを示してみようとしたんだ。人間の脆弱な面を人々に見せること、つまり、何らかのメンタルヘルスの問題のせいで仕事が完全に奪われてしまった人々の話をすることでね。僕はそれを乗り切って克服し、反対側にたどり着くことができただけじゃなく、僕から完全に奪われてしまっていた場所で高いレベルで競い合うという、ある種の炎の中にもう一度飛び込むことができた」

「僕がメンタルの問題を抱えていた頃、スポーツ界にはどんなサクセスストーリーもないと思っていた。僕はスポーツのファンだった。僕は“おや、僕の知っているスポーツ選手や個人で、似たような経験をしてそれを乗り切ることができた人がいる”と言う根拠にできるようなシナリオを一つも知らなかった。だから僕はそのためのサクセスストーリーを示したいと思っていたんだ」

これはフィッシュ自身が選手として活動している間にはなかったもので、フィッシュが選手生活を続けるかどうかを考えるにあたっては、テニスから離れる期間が何度も必要であった。

「もし僕が自分のことを話すなら、僕にとって大事なことは、それをサクセスストーリーとして話し、人々が抱えているどんなメンタルヘルスの問題も乗り切ることができるという希望を与えることだった。それがうつであれ、パニックであれ、不安であれ、双極性障害であれね。人々はたくさんのことに対処している。何千万人ものアメリカ人が日々対処していることは、たくさんあるんだ」

「デビスカップ」のキャプテンとしての3年間で、フィッシュはチームを若手の選手で立て直すことに注力してきた。2007年の「デビスカップ」で優勝を果たしたアンディ・ロディック(アメリカ)、ジェームズ・ブレイク(アメリカ)、そしてボブ・ブライアン(アメリカ)とマイク・ブライアン(アメリカ)兄弟という固い絆で結ばれた一団が、徐々にテニスを離れた後のことだ。

今回のコロンビアとの対戦では、フィッシュはテイラー・フリッツ(アメリカ)、セバスチャン・コルダ(アメリカ)、トミー・ポール(アメリカ)、ジャック・ソック(アメリカ)、そして経験豊富なダブルス選手のラジーブ・ラム(アメリカ)を選抜した。

「僕がこの立場に立ちたかった理由はこれだよ。僕はチームを構築するという目標を持ってこの仕事を受けた。僕自身も、ジェームズも、アンディも、ブライアン兄弟もプレーするのをやめたタイミングでのことだった。リセットするにはいい時期だ。チームの化学反応を作り出すためにね」

アメリカは「デビスカップ」で他のどの国よりも多く、32回の優勝を遂げているが、最後に優勝したのは2007年のことだ。アメリカはコロンビアチームを4-0で一蹴して決勝ラウンドに駒を進めたが、若返ったアメリカチームの真価が問われるのは、これからだ。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2019年「デビスカップ」でのフィッシュ(右)とオペルカ
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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