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元世界5位のアンダーソンが引退「ベストを尽くした」

2021年「ATP1000 インディアンウェルズ」でのアンダーソン

元世界ランキング5位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)が現役引退を発表した。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトなど複数のメディアが報じている。

1986年生まれのアンダーソンは、大学テニスを経て2007年にプロに転向。203cmの長身から繰り出す強烈なサーブが特徴で、2018年に世界5位に到達し、7つのツアータイトルを獲得。ツアー600試合あまりで354勝をあげた。2017年の「全米オープン」ではアフリカ選手としてオープン化以降初のファイナリストとなり、ラファエル・ナダル(スペイン)と優勝を争った。2018年の「ウィンブルドン」では準決勝で同じくビッグサーバーのジョン・イズナー(アメリカ)との26-24というタイブレークを制し、決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れている。2019年にはツアーにおけるプラスチック使用削減のために尽力したことで、アーサー・アッシュ・人道貢献賞を受賞。およそ10年にわたってATP選手協議会のメンバーを務めるなど、選手たちからの信頼も厚かった。プロ人生の後半は怪我に苦しみ、2019年と2020年には2度、右膝を手術。2020年にトップ100圏外となるなど、近年はなかなか順位が上がらず。2021年の「ATP250 ニューポート」でおよそ2年半ぶりの優勝を果たしたものの、今季はツアー本戦で1勝5敗にとどまっていた。

今月18日に36回目の誕生日を迎えるアンダーソンは、Twitterで引退を発表。

「自分の人生でテニスをしていなかった時期を思い出せない。テニスを始めたのはおよそ30年前で、父がラケットを手に握らせてくれるとこう言ったんだ。『もしお前が懸命に努力したら、世界最高の選手の一人になれるだろう』って。それ以来、テニスは南アフリカのヨハネスブルク生まれの僕を思ってもみなかったようなところへ連れていき、文字通り、世界を見せてくれた。テニスを通していろんな挑戦や感情を経験した。このスポーツは高揚感を与えてくれるけど、同じように孤独ももたらす。僕自身、浮き沈みがあったけど、そのいずれも変えたいとは思わないよ。テニスを通して、今の僕があるからね」

「今日、ついにプロから引退するという難しい決断に達した。これまで本当に多くの人々が、南アフリカから来た少年を助け、その子が夢を叶えられると信じてくれた。ママとパパ、数えられないくらい長い時間をかけてコーチしてくれてありがとう。様々な犠牲も払ってくれた。そして何より、ずっと僕のことを信じてくれた。二人のどちらが欠けても今の僕はなかったよ。兄のグレッグも、ずっと僕のそばにいてくれて感謝している。家族は南アフリカにいるけど、いつだってみんなの愛とサポートを感じていたよ」

「そして素晴らしい妻のケルシー。君以上に応援してくれる人はいないよ。君と僕たちの美しい娘とともにこれから人生の新たな章を歩むのが待ちきれない。コーチのジェイ・ボズワースにも感謝したい。惜しみない貢献をしてくれた君は、人生の師であり、何よりも大事な友人だ。あとはイリノイ大学も、僕がジュニアからプロへと転身する上で大きな助けになってくれた。チームメイト、コーチなど、あのコミュニティの関係者全員にお礼を言いたい」

「これまで実に多くの人々と知り合った。コーチ、エージェント、フィジオ、フィットネストレーナー、メンタルコーチのみんなは、僕の潜在能力を最大限引き出し、夢を実現させる助けになってくれた。そして僕の試合を観て応援してくれたファンのみんなもありがとう。君たちが示してくれたあふれるようなサポートにずっと感謝し続けるよ」

「このスポーツを通して数々の素晴らしいものと出会うことができた。幼い頃、父が言っていたよ。『成功を決めるのは結果じゃない。最高の自分になるために、その過程でどれだけ努力して犠牲を払ったかだ』とね。そして僕はベストを尽くした」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「ATP1000 インディアンウェルズ」でのアンダーソン
(Photo by Tim Nwachukwu/Getty Images)

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