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ベスト8のうち6枠がノーシード選手に。ダブルスの青山は2回戦敗退[WTA1000 マドリード]

「WTA1000 マドリード」で地元スペイン人選手として唯一のベスト8入りを果たしたソリベス トルモ

波乱相次ぐ「WTA1000 マドリード」(スペイン・マドリード/4月28日~5月7日/クレーコート)で引き続きサプライズが起きている。WTA(女子テニス協会)公式ウェブサイトが伝えた。

今大会では、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が大会開幕直前に怪我で欠場したのを皮切りに、シード選手が序盤から続々と姿を消すことに。現地5月3日、大会6日目に行われた3回戦でもその傾向は変わらず、さらに2人のシード選手が敗退した。これでベスト8に残ったシード選手はわずか2人に。

ノーシードながら準々決勝進出を果たした一人である元世界女王のシモナ・ハレプ(ルーマニア)はこの状況について以下のように説明する。「女子テニス界はとてもオープンで、誰でも優勝する可能性があるの。だから、私は(シード選手たちの早期敗退には)驚かないわ。みんなが懸命に努力していて、全員にチャンスがあるのよ。私自身、ランキングはあまり重視していないの。とはいえ、これだけ大きな大会で世界トップ10の選手で勝ち残っているのがオンス・ジャバー(チュニジア)だけというのはちょっと驚きね」

ハレプが言うように、ここ最近の女子テニス界では新たな顔ぶれがどんどん結果を残している。3日の3回戦でも、元全米女王のビアンカ・アンドレスク(カナダ)を破った第12シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)とともにベスト8へと駒を進めたのは、3人のノーシード選手だった。

3人のうち一人は、1回戦で第13シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)、2回戦で大坂なおみ(日本/フリー)を破った世界ランキング47位のサラ・ソリベス トルモ(スペイン)。第2シードのパウラ・バドーサ(スペイン)らほかのスペイン人選手が早期敗退となったため、唯一勝ち残っている地元選手である彼女は、3回戦で世界23位のダリア・カサキナ(ロシア)とのフルセットを制した。ソリベス トルモが1000大会でベスト8に進んだのは2021年のマイアミとモントリオールの大会に続いて3度目だ。

ソリベス トルモは2021年に「WTA250 グアダラハラ」でツアー初優勝を飾るなど大きな飛躍を見せたが、試合が長丁場になりがちなこともあって昨シーズン後半に燃え尽き症候群に陥っていた。一時は練習のためにベッドから起き上がることもできないような状態だったが、ネットプレーを磨いて試合を短く終わらせることを覚え、少しずつ負の状況から抜け出してきた。

二人目は、世界37位のアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)。1回戦から世界43位のスローン・スティーブンス(アメリカ)、第7シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)、第9シードのエマ・ラドゥカヌ(イギリス)と、3人のグランドスラムチャンピオンを破ってきた。トップ10の選手(世界9位のムグルッサ)に勝利したのはキャリア初。

25歳のカリニーナがマドリード大会の本戦に出るのはこれが初。フルセットの末にラドゥカヌを下した後、「ラリーが多くて、きつい試合だったからスコアのことは考えていなかったの。でも勝ててとても嬉しいわ。このレベルの大会で勝ち進み、さらなる経験、また別のチャンスを得られるなんて」と話している。

そして3人目のジル・タイヒマン(スイス)は、世界30位のペトラ・クビトバ(チェコ)、第17シードのレイラ・フェルナンデス(カナダ)、第16シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)をいずれもストレートで下した。フェルナンデス、リバキナも含めてこれまでトップ20の選手から11勝をあげている。準優勝を果たした「WTA1000 シンシナティ」を含めて、1000大会でベスト8に進出するのは3回目。

国籍はスイスながらバルセロナで生まれ、チームスタッフの多くもラテン系の彼女は、クレーコートを得意としている。左打ちのタイヒマンは2つのツアータイトルを獲得しているが、いずれもクレーコートで手にしたものだ。

シングルス準々決勝4カードは以下の通り。(※[]内の数字はシード表記)

ジル・タイヒマン(スイス) vs アンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)
サラ・ソリベス トルモ(スペイン) vs ジェシカ・ペグラ(アメリカ)[12]
オンス・ジャバー(チュニジア)[8] vs シモナ・ハレプ(ルーマニア)
エカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア) vs アマンダ・アニシモワ(アメリカ)

一方のダブルスでは、第8シードの青山修子(日本/近藤乳業)/チャン・ハオチン(台湾)ペアが、ノーシードのアリゼ・コルネ(フランス)/アイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)ペアに3-6、6-2、[9-11]で敗れた。ただし、シングルスほどにはシード勢の敗退が多くなく、第1シードのストーム・サンダース(オーストラリア)/ジャン・シューアイ(中国)ペアをはじめ、4組のシード勢がベスト8入りを果たしている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「WTA1000 マドリード」で地元スペイン人選手として唯一のベスト8入りを果たしたソリベス トルモ
(Photo by Jose Manuel Alvarez/Quality Sport Images/Getty Images)

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