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マレーがティームに勝利。シナーは今季4度目の大逆転劇[ATP1000 マドリード]

「ATP1000 マドリード」でのマレー(右)とティーム

現地5月2日、「ATP1000 マドリード」(スペイン・マドリード/5月1日~5月8日/クレーコート)1回戦で元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)と元世界ランキング3位のドミニク・ティーム(オーストリア)が対戦。マレーが6-3、6-4で勝利した。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが伝えている。

今大会にワイルドカード(主催者推薦枠)とプロテクトランキングでそれぞれ出場するマレーとティームは、ここしばらくの間、怪我に苦しんできた。マレーは2018年と2019年の2度、股関節の手術を受けており、ティームは2021年の右手首の負傷をきっかけに約9ヶ月間にわたって離脱。今年の3月末に実戦に戻ってきたばかりだ。

過去4度の対戦では2勝2敗、そのうちクレーコートでの1戦ではティームが勝利していた。およそ3年ぶりに実現した5度目の対戦では、第1セットで先にチャンスを作ったマレーが第6ゲームでブレークに成功し、セットを先取する。対するティームは第2セット第2ゲームで3つのブレークポイントを手にしたが、いずれも決めることができない。すると直後にマレーが1回のチャンスを決め、ストレートで勝利した。

マレーは今年2月、「ウィンブルドン」に備えるためにクレーコートではまったくプレーしない意向を示していたが、その後に考えを変えて今大会に出場した。このサーフェスに立つのは2020年の「全仏オープン」以来。勝利となると、世界1位として臨んだ2017年「全仏オープン」の準々決勝で当時世界9位の錦織圭(日本/フリー)を破って以来、およそ5年ぶりだ。

クレーコートに久々に臨むにあたって懸命に準備してきたというマレーは「楽しかった」と語る。「数年前にクレーでプレーした時は鼠蹊部に問題があったんだ。でもここ数週間は調子が良くて、今日はよく動けたし、いい試合ができたと思う」

一方のティームは、これが復帰後4戦目で、ツアーではまだ3試合目。まだ試合勘が戻っていないようで、33回ものアンフォーストエラーを記録し、そのうち24回はフォアハンドで放ったものだった。

長期離脱後の大変さについてよく知るマレーは、ティームを思いやった。「(復帰直後は)とても難しいものだ。自信を持てるようになるまでには時間がかかる。僕も20歳の時に手首を痛めて、とても苦労したよ。特に彼は重いトップスピンをかけるために手首をよく動かすから、時間がかかるのは仕方がない。今の時点でもいいショットを打てているけどね。サーブとコートでの動きもいい。あと必要なのは時間だけだよ」

試合終了後に握手を交わすシーンで、マレーはティームに「戻ってきてくれて嬉しいよ。そのまま続けるんだ。時間はかかるけど、良くなるだろう」と声をかけていた。ティームはそのことについて「とても嬉しかった。実際にリカバリーを進めてきた人の言葉だから余計に価値がある。彼は、大きな怪我の後で復帰することがどんなに大変かを知っている数少ない一人だし、お手本とすべき存在だよ」

第10シードのヤニク・シナー(イタリア)は初戦から苦しい戦いを強いられた。これが初対戦となった世界35位のトミー・ポール(アメリカ)を相手にタイブレークの末に第1セットを落とすと、第2セットでは早々にブレークされ、第9ゲームと第12ゲームでポールに合わせて3回のマッチポイントを握られる。しかしそれらのピンチをしのいで最終セットに持ち込み、6-7(4)、7-6(4)、6-3で辛くも勝利した。

「もちろん、とても難しい状況だった。第1セットでは5-2でリードしていたのに、そこから追いつかれて結局セットを落としてしまった。タイブレークでは、序盤に僕がミスを重ねたのに対して彼はすごく良かったね。第2セットもまるでローラーコースターのようだった。2回戦に進めて良かったよ」と語ったシナー。彼が相手にマッチポイントを握られながらも勝利するのは今季4回目。これはツアー最多だ。

ポールの前には、「ATP500 ドバイ」でアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)に3回、「ATP1000 マイアミ」でエミル・ルースブオリ(フィンランド)に3回、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に5回のマッチポイントを握られていた。逆境から盛り返す秘訣について聞かれたシナーは、「とにかく目の前のことに集中することだ。起きたことはもう変えられないからね」と、切り替えることが重要だと説明している。

マレーとシナーのほかには、第9シードのキャメロン・ノリー(イギリス)、第13シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、第14シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)、元世界3位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、世界6位のガエル・モンフィス(フランス)らが2回戦へ進出した。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP1000 マドリード」でのマレー(右)とティーム
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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