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ウクライナのテニスクラブが避難民やペットたちのシェルターに

握手の代わりの「ラケットタップ」

ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、様々な施設がシェルターへと用途を変えて避難民の生活を支えている。ウクライナ中央部に位置する工業都市クレメンチュークにあるテニスクラブ”プレミア”も、その一つだ。スポーツメディアSportskeedaが伝えている。

首都キーウから南東に250kmほどの場所にあるクレメンチュークは4月24日にロシア軍の攻撃を受け、火力発電所に9発のミサイルが打ち込まれて、1名の死者と7名の負傷者が出たと報道されている。

ウクライナテニス連盟によると、現在ハルキウ、マリウポリ、ポパスナ、チェルニーヒウ、セベロドネツク、ルビージュネなどの都市からの100人以上の避難民がテニスクラブで暮らしているという。施設では、ベッドと日々の食事が提供され、心理カウンセラーに相談することもできる。

ここは2013年に「デビスカップ」のウクライナ対スロバキア戦が行われた場所で、ITF(国際テニス連盟)のフューチャーズ大会が開催されたこともある。

このクラブは、世界ランキング243位のビタリー・サチコ(ウクライナ)の父親が設立したものだ。サチコはクラブが避難民にシェルターを提供していると話した。

「みんな、住むのがとても危険になってしまった様々な場所から列車で来たんだ。ハルキウとかマリウポリとかね。街に、人々を助けているグループがいくつかある。食料を提供してくれる人を探したり、滞在できる場所を探す手伝いをしてくれる人を見つけたり」

拠点としているチェコから今回の支援を援助しているサチコは、祖国で避難民に食料を届けているボランティアの人々を褒め称えた。

「クラブの人や、ボランティアが食料品を届けていて、支援してくれている。僕の父とともにクラブを創設した友人の奥さんが毎日そこにいてくれている。もし誰かが手当てを必要としている場合などに、彼女は手助けをしている。それに、彼らのために調理している人たちと共に働いてくれている。日用品を買ってあげたり、あらゆることをしているんだ」

1998年のオリンピックでテニスが正式に競技に採用されて以降、ウクライナ(当時はソ連)はテニス選手の強化に力を入れ始めた。ソ連の崩壊による独立後も、ウクライナは世界トップクラスの選手を数多く輩出している。

男子テニス界で活躍したセルゲイ・スタコウスキー(ウクライナ)とアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)は、祖国を守るために軍隊に加わった。

女子テニス界でプレーするエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)や、アンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)、マルタ・コスチュク(ウクライナ)らは、停戦を求めてSNSなどで声を上げ続けている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は握手の代わりの「ラケットタップ」
(Photo by Alex Davidson/Getty Images for LTA) (Photo by Alex Davidson/Getty Images for LTA)

WOWOWテニスワールド編集部

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