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世界2位になったバドーサ、トップ選手としての喜びと重圧を語る

「WTA500 シュトゥットガルト」の準々決勝に勝って2位浮上確定を喜ぶバドーサ

最新の世界ランキングで初めて2位に到達したパウラ・バドーサ(スペイン)が今の心境を語った。WTA(女子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている。

4月4日のランキング更新で世界6位から3位に浮上したバドーサはこの数週間、当時世界2位で昨年の「全仏オープン」で優勝しているバーボラ・クレイチコバ(チェコ)とのポイント差を縮めるべく努力してきた。第2シードとして出場した「WTA500 シュトゥットガルト」の準々決勝で第7シードのオンス・ジャバー(チュニジア)をフルセットの末に破った瞬間に世界2位になることが確定したバドーサは、以下のように述べている。

「正直に言うと、ここ数週間はあと少しで(2位に)到達できることをかなり意識していたわ。“WTA500 チャールストン”では一試合足りなくて、“WTA1000 マイアミ”でもあと一歩のところで棄権してしまった。どうしても達成したい目標だったの。達成できたら夢が叶うことになるから、真剣に狙っていたわ。だから、今日はそれを達成できてとても嬉しい。ただ、試合中はそういうことにとらわれずにいいプレーができたと思っているわ。かなりレベルの高い試合だったと思う」

今からちょうど一年前のバドーサは世界62位で、ランキングを着々と上げる一歩手前のところにいた。その後ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した「WTA1000 マドリード」で1000大会初の準決勝進出を果たし、その勢いのまま「WTA250 ベオグラード」でツアー初タイトルを獲得。続く「全仏オープン」でグランドスラム初の準々決勝にまで勝ち残っている。そして昨年の秋には、自身最大のタイトルとなる「WTA1000 インディアンウェルズ」優勝でついにトップ10入り。シーズン最終戦への切符を手に入れ、キャリアハイとなる世界8位でシーズンを終えた。

そんなバドーサは今年、昨年の飛躍がまぐれではないことを証明しなければならなかった。シーズン開幕早々に「WTA500 シドニー」で優勝して幸先の良いスタートを切ると、先月には「WTA1000 インディアンウェルズ」でベスト4、「WTA1000 マイアミ」でベスト8進出を果たしている。

新たなプレッシャーや期待に対応することについてバドーサは率直に語った。「コーチと、イガ・シフィオンテク(ポーランド)について話したことがあるの。去年の彼女は試合で苦しんでいることが多くて、コートで泣いていたのをよく覚えている。でも、今年の初めには私も彼女が感じていることがわかるようになったの。最初は何が起きているのかわからなかった。今日もそういう瞬間があって、第3セットの途中で泣きそうになったわ。ものすごくプレッシャーがかかる中、コートに立っている時は一人。すごくメンタルの強さが求められる競技よ。それを少しずつ乗り越えることができて嬉しい」

「周りの人は私が試合に勝つ姿を見慣れてしまったかもしれないけど、それは決して普通のことではないわ。精神的には前に比べて全然違う。プレッシャーや期待を感じるの。周りの人が喜んでくれるには一定の結果を残さなければならないって感じね。これまでとは大きな変化よ。それは対戦相手からも感じる。私が少し緊張している分、相手は落ち着いているように見えるの」

「今は憧れの選手をこれまで以上に尊敬しているわ。この立場で戦うのは本当に大変。これまでのところうまくやれていると思うし、自分自身や目の前のことにだけ集中して、余計なことは考えないようにしているの。今は順調だけど、来週はどの選手に負けてもおかしくない。それだけレベルが高いということ。一番大切なのは、常に謙虚な気持ちを忘れずに努力を続けて、今のチームとそうであるように、良い関係を保って前向きに取り組むことね」

バドーサはトップ選手たちとの関係についても語っている。友人であるジャバーとは同じコートに立てばライバルだという。「彼女のあのサーブやフォアハンド、バックハンドを見て、友達だからって試合が楽になると思う?私の答えはノーよ」と笑いながら話すバドーサは、「今日のオンスは何本もドロップショットを決めてきたわ。二人とも負けず嫌いなの。戦っている時に友情はない。彼女は限界まで追い込んでくるから、ベストを尽くさなければチャンスはないわ」と続けた。

WTAは、バドーサとジャバーが入場前にリラックスした雰囲気で握手を交わしている動画を公式Twitterに投稿している。

バドーサは、続く準々決勝で敗れた第3シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)とはダブルスを組んだことがきっかけで仲良くなったという。「それまで彼女のことはあまり知らなかったんだけど、ダブルスで組むことにしたの。そしたら一気に仲良くなって、彼女がすごく優しいことにびっくりしたわ。人柄も好きだし、一緒に練習をしたり、ただ一緒にいるだけで楽しいの」

「私やイガ、オンス、マリア・サカーリ(ギリシャ)、アリーナがこれから決勝の常連メンバーになれるといいわね。これが新しい世代よ。いつかは世代交代があるもので、今はトップ選手としてその一員になれたことを嬉しく思っているの」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「WTA500 シュトゥットガルト」の準々決勝に勝って2位浮上確定を喜ぶバドーサ
(Photo by Robert Prange/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

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