ニュース News

車いすテニスのジュニア世界王者、15歳の小田凱人がプロ宣言

会見でプロ宣言を行った小田

車いすテニス男子で昨年4月、世界ジュニアランキング1位の座に史上最年少(14歳11ヶ月18日)で到達し、今年3月には日本代表にも史上最年少で選出された小田凱人(日本/東海理化)が、今月28日に行われたオンライン会見でプロ選手として活動することを宣言した。

9歳の時に骨肉腫と診断され車いす生活となった小田は、10歳から一番「ビビっときた」と語る車いすテニスを開始。競技を始めるとすぐに頭角を現し、わずか3年で18歳以下の「世界ジュニアマスターズ」でシングルスとダブルスの両方で史上最年少優勝を果たす。その後は世界ジュニアランキング1位、車いすテニス世界国別選手権の男子日本代表選出をいずれも最年少で成し遂げ、車いすテニス界のホープとして国内外から注目されている。現在では世界シニアランキングで9位につけ、5月下旬開幕の「全仏オープン」にも出場が予定されている。

今回、記者会見でプロ宣言を行った小田は、以下のようにコメント。

「テニスを始めた時から夢見てきたプロに15歳という年齢でなれたことを心から嬉しく思っています。この日に至るまで支援していただいたスポンサー各社様、家族やコーチ、そしていつも応援してくださっている方々の支えがありました。改めて感謝いたします。これからは選手として日本のパラスポーツを盛り上げ、障害のある子供たちでも活躍できる世の中を作り、そして彼らのヒーローになれるような選手を目指したいと思います」

今年1月には車いすテニス界のレジェンドである国枝慎吾(日本/ユニクロ)とメルボルン大会で初対戦。接戦の末に敗れはしたが「自分の武器である、一発で仕留められる力強いショットは国枝選手を相手にしても通用したのかなと感じました。しかしメンタル面や経験値の面では力及ばなかったです。負けたからこそ学ぶことが多い試合でした」と振り返った。自身のプレースタイルについては、「サーブで展開を有利にし、ポイントを取るのが強み」と説明し、実際にどの選手と対戦しても自信を持ってプレーできたと話している。

また小田のマネジメントを務める一般社団法人トップアスリートグループ、車いすテニス強化本部長の貝吹健は、「彼の大きな目標の一つである史上最年少での世界シニアランキング1位を達成することを考えた時に、(プロ転向には)今が一番良いタイミングなのではないかと判断しました」と、20歳1ヶ月で世界王者となったアルフィー・ヒュウェット(イギリス)が持つ記録の更新を見据えている。続けて小田の優れている点に関しては「車いすの操作の技術に留まらず、自分の身体を思い通りに動かす能力が非常に高い選手。トップ選手と対戦した際に、相手の良いプレーを自分なりにかみ砕いて表現できてしまうという点が優れていると感じています。加えて、サーブの強さはかなりのアドバンテージになると思います」と称賛した。

会見で表情を引き締め「責任感は今まで以上に増している」と語った小田。まずはプロデビュー戦となる5月上旬開催の車いすテニス世界国別選手権「2022 BNP PARIBAS WORLD TEAM CUP」で、世界を相手に堂々とプレーする姿を期待したい。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は、会見でプロ宣言を行った小田
(一般社団法人トップアスリートグループ)

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. 車いすテニスのジュニア世界王者、15歳の小田凱人がプロ宣言