元世界ランキング13位のニック・キリオス(オーストラリア)が、卓越したテニス選手であるだけでなく、バスケットボールのスキルも高いことを見せつけた。豪ニュースサイト Fox Sports Australiaなど複数のメディアが伝えている。
4月上旬に行われた「ATP250 ヒューストン」でベスト4に終わった後、オーストラリアに戻っているキリオス。慈善活動に熱心なことで知られる彼は、4月下旬にシドニーで行われた子どものためのチャリティーイベント、セレブによるバスケットの試合に出場。国内バスケットボールリーグのレジェンドをはじめ、バスケット以外のアスリートや俳優や歌手、ジャーナリスト、ミスコン出場者など様々なジャンルの人々が、二つのチームに分かれて戦った。
キリオスはテニスの会見場にバスケットのユニフォームを来て現れたり、休憩中にバスケットをプレーしたりと、バスケ好きであることを度々示していた。そんな彼はこのチャリティーマッチで大活躍。鋭いドリブルで切り込んでチーム2本目のシュートを決めると、直後に相手のシュートをブロック。攻撃に戻ると、華麗な動き出しで相手の裏を取り、ポイントを重ねる。その後も、敵陣からドリブルを続け、フェイクを入れてからレイアップシュートを決めたかと思うと、味方のシュートのこぼれ球をリバウンドで取って加点。さらには、速攻やスティールからのレイアップシュート、3ポイントシュートも決めた。テニスコートで度々股抜きショットを繰り出して観客を楽しませる彼は、バスケットコートで股抜きドリブルを披露した。
試合を見ていたバスケット解説者は「20分間で16得点2アシスト、2つのシュートブロック。セレブ同士の対戦でもニックは本気モードだ」とツイート。試合は、キリオスのおかげで彼のいたチームが勝利している。
キリオスのバスケスキルは以前から知られており、昨年ATPがテニス選手に対して「テニス界で最高のバスケットプレーヤーは?」というアンケートを行った際、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)やステファノス・チチパス(ギリシャ)、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)らがキリオスの名前を挙げていた。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は2020年「全豪オープン」でのキリオス
(Photo by Jonathan DiMaggio/Getty Images)