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父親の影響?ラドゥカヌがまたもコーチと決別

「全豪オープン」でのラドゥカヌ

世界ランキング11位のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)がまたもコーチと決別したことがわかった。WTA(女子プロテニス協会)公式ウェブサイトなど複数のメディアが報じている。

19歳のラドゥカヌは今月26日、5ヶ月組んだコーチのトーベン・ベルツ(ドイツ)と別れたことを発表。彼女のコーチはこの一年で4人代わっている。ラドゥカヌは昨年の「ウィンブルドン」の直後にナイジェル・シアーズ(イギリス)と別れると、「全米オープン」優勝を支えたアンドリュー・リチャードソン(イギリス)との短期契約を更新せず、ツアーのトップレベルで戦うために新たな指導者を求めた。シーズン終盤には元イギリス人女子ナンバー1のジョハナ・コンタのコーチを務めたこともあるエステバン・カリール(スペイン)とのトライアルを行うも、長期的な契約には至らなかった。

そして昨年11月、シーズンが終了したタイミングでラドゥカヌはベルツと組むことを発表し、2022年シーズンに向けての準備に取り組んだ。だが、彼女が12月に新型コロナウイルスに感染したことでオフシーズンの計画に狂いが生じ、今年に入ってからも軽症とはいえ試合に影響を及ぼすような怪我を立て続けに負っていたため、練習や実戦でベルツとともに過ごした時間は限られていたと思われる。

そんなベルツとの別れについてラドゥカヌは声明の中でこう述べた。「この半年間のトーベンによるコーチングと、プロフェショナルとしての姿勢や献身に感謝しているわ。彼はとても寛大な人で、一緒にいる間は相性が良かったと思っている。今はLTA(イギリステニス協会)のサポートを受けながら、新しいトレーニングモデルに移行することが、私の成長のために必要な最良の方向性だと感じているの」

短期間でのコーチ変更についてはラドゥカヌの父親の関与を指摘する声があがっている。英BBCのテニス担当記者は父親について「彼は豊かな想像力を持っているが落ち着きがなく、常に新しいトレーニング方法を模索しているため、ラドゥカヌが必要としている安定感を与えることができていない」と指摘。内部事情に詳しい匿名の人物によれば、ラドゥカヌの父親はそれぞれのコーチが得意とするもの、その人が持つ知識をすべて引き出したら新しい人に鞍替えしてまた別のものを学ぶ、という方針を取っているという。

ベルツは2度にわたって元世界女王のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)のコーチを務めており、2016年にケルバーを「全豪オープン」と「全米オープン」の優勝へと導き、世界1位に到達させた実績を持つ。ラドゥカヌはそんなベルツと最後に組んだ「WTA500 シュトゥットガルト」で今季初となる2連勝を挙げて準々決勝に進んだものの、世界1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)にストレート負けを喫していた。

グランドスラムで18回優勝しているクリス・エバート(アメリカ)は、今回のニュースを聞いて「残念だわ」とTwitterでコメント。「先週はイガ相手にすごくいいプレーをしていて順調そうだったのに。彼は熟練したコーチで素晴らしい人だわ。サプライズが絶えないわね」と述べている。

最新の世界ランキングでキャリアハイとなる11位につけているラドゥカヌ。LTAのコーチであるイアン・ベイツと暫定的に組む「WTA1000 マドリード」(スペイン・マドリード/4月28日~5月7日/クレーコート)には第9シードとして出場する。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」でテーピングした右手を見つめるラドゥカヌ
(Photo by TPN/Getty Images)

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