現地27日、世界ランキング3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が、「ATP250 ミュンヘン」(ドイツ・ミュンヘン/4月25日~5月1日/クレーコート)2回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場する世界70位のオルガ・ルーネ(デンマーク)にストレート負けを喫した。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトなど複数のメディアが報じている。
過去2回優勝している同大会に第1シードとして臨んでいたズベレフ。しかし、初戦となったこの日はサービスエースがまったく取れない一方でダブルフォールトを3回犯すなど、サービスゲームが特に不調で、ファーストサーブの確率でもサーブ後のポイント取得率でもルーネに上回られた。
第1セットでは最初のサービスゲームをラブゲームで落とし、第7ゲームで初めてチャンスを作ってブレークバックに成功するが、直後のゲームで再びブレークを許した。第9ゲームでルーネのセットポイントを5回しのいだものの、6回目を決められてセットを失う。
続く第2セットでは4つあったサービスゲームのうち3つでピンチを迎え、そのうち2つを落としたズベレフ。第6ゲームで訪れたブレークチャンスをモノにすることができず、3-6、2-6で敗れた。
ズベレフは試合後、「試合を観に来てくれた観客、ファン、大会にも謝りたい。(新型コロナウイルスの影響で)ドイツの観客の前で試合をするのは久しぶりだったから、試合前にすごく緊張してしまったんだ。フォアハンドが全然決まらなかった。今日の出来なら誰にも勝てなかっただろう。ここ6、7年で最低のテニスをしてしまった。ただ、コートではそう見えなかったかもしれないけど、自分では最善を尽くしたつもりだ」と述べている。
トップ10選手からの初勝利を手にしたルーネは、「世界3位の選手を相手に、こんなスコアで勝てるなんて思ってもいなかった。でもラリーが多く、かなり厳しい試合だった。自分のパフォーマンスに満足しているよ」と喜んでいる。今月29日に19回目の誕生日を迎える彼にとっては、一足早いバースデイプレゼントになったのではないだろうか。
2回戦ではルーネのほか、前回王者で第4シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)、第7シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)、世界63位のエミル・ルースブオリ(フィンランド)が勝利し、ベスト8入りを果たしている。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「ATP250 ミュンヘン」でのズベレフ
(Photo by Alexander Hassenstein/Getty Images)