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18歳アルカラスが27人の世界王者よりも早く達成したこと

「ATP1000 マイアミ」でのアルカラス

昨年に続き今年も勢いに乗る18歳のカルロス・アルカラス(スペイン)が、歴代の世界王者たちよりも早く達成したことをATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが紹介している。

昨年末に行われた「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」で優勝し、先日の「ATP1000 マイアミ」で最年少チャンピオンとなったことで、トップ10入りが目前に迫ったアルカラス。

それだけでも称賛に値するが、アルカラスは別の偉業も成し遂げている。彼は「ATP1000 マイアミ」の準決勝でツアーレベルでの50勝目を挙げたのだが、それをわずか70試合で達成している(50勝20敗:勝率71%)。Infosysのデータベースによれば、アルカラスは世界1位になったことのある27人の誰よりも早いペースでこの50勝という大きな節目を迎えたという。

アルカラスの記録に最も近い元世界王者は、72試合目で50勝を達成(50勝22敗:勝率69%)したアンディ・ロディック(アメリカ)で、それに続くのは73試合(50勝23敗:勝率68%)のジミー・コナーズ(アメリカ)、アルカラスのコーチであるフアン カルロス・フェレーロ(スペイン)、ジョン・マッケンロー(アメリカ)、イリー・ナスターゼ(ルーマニア)、ジョン・ニューカム(オーストラリア)の5人。ただし、ニューカムに関しては、オープン化以前に出場した大会についてのデータは残っていない。

ロディックを指導したこともある有名コーチのブラッド・ギルバート氏はアルカラスの戦績について、「彼が幼い頃からプレーしているのは確かだが、それはほかの多くの選手にも言えることだ。彼はすでにたくさんの大会や試合でプレーしている。統計やコンピューターの素晴らしいところは、嘘をつかないということだ」と述べている。「彼がこれまで世界1位になった有名選手たちのような存在になれるかどうかはまだわからない。だが、素晴らしいスタートを切っていることは間違いないだろう」

いくらアルカラスがこのような華々しいスタートを切ったからといって、世界1位になれる保証はどこにもなく、逆にトップに上り詰めた選手全員がツアーで良いスタートを切っていたとは限らない。実はロジャー・フェデラー(スイス)は50勝に到達するまでに歴代世界王者の中で最多の97試合を要した(50勝47敗:勝率52%)が、それにもかかわらずノバク・ジョコビッチ(セルビア)に次いで史上2番目に多い310週、世界1位の座についている。また、ビッグ3の残る面々も例外ではなく、ジョコビッチは50勝を積み上げるまでに79試合(50勝29勝:勝率63%)、ラファエル・ナダル(スペイン)は81試合(50勝31敗:勝率62%)を費やした。

ギルバート氏はフェデラーのキャリアについてこう話す。「彼は若い時からたくさんの試合に出ていたが、サーブとバックハンドを改善してから一気に活躍するようになった。さらに、彼はチャレンジャー大会に出場していた時だけでなく、ツアーレベルの大会に出るようになってからも常にいろいろなことを試みてきた。その分、負ける試合もあったというわけだ。だが、彼が大物選手になれたのは、飛躍を繰り返したからだと言える。若いうちに活躍し過ぎると、往々にして自分のプレーを変えようとしなくなるものだ」

だからといってアルカラスのゲームに目立った欠点があるわけではなく、彼のキャリアはまだ始まったばかりだ。「これからの数年間が楽しみだ。テニスの素晴らしさは、何も保証されていないことだよ」とギルバート氏は述べている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP1000 マイアミ」でのアルカラス
(Photo by Michael Reaves/Getty Images)

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