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チチパスの父が11歳の頃の息子の思い出を語る「人生でテニスだけをしていいか」

2021年「全仏オープン」会場でのチチパスと父アポストロス氏

ステファノス・チチパス(ギリシャ)が「ATP1000 モンテカルロ」の2連覇を達成した後、センターコートで見られたのは感動的な光景だった。アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)に勝利すると、チチパスはすぐに関係者席へ行き、家族を含む自分のチームと共に優勝を祝った。

チチパスの父であるアポストロス氏は、チチパスのコーチの一人でもある。モンテカルロで息子が優勝した後、アポストロス氏はチチパスの11歳の誕生日の頃のある思い出を語った。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている。

「我々はフランス北部のノルマンディー地方にいました。彼はジュニアのフランスツアーに参加したいと言い、マスターズ大会で優勝したのです。彼は8人の最高の選手の一人で、マスターズを勝ち取りました。空路でギリシャに帰る前の夜のことを思い出します。息子は眠らなかったんです。とても興奮していて、私のところに来て、人生でテニスだけをして他のことは何もしなくてもいいかと聞きました。テニスコート上で本当に素晴らしい感覚を得られていたからです」とアポストロス氏は振り返った。

当時アポストロス氏は高校の教師で、チチパスがそう言った時、生徒との経験が彼に気づきを促した。

「ある日こういう意見を言うということは、彼らが心の中でまさにそう思っているということだと思います。だから、実際に私が苦労したのは、この夢と、彼がテニスをするという意志を起点として、彼から最高のものを引き出すよう努めることでした」

現在23歳のチチパスは、最近になって元世界ランキング4位のトーマス・エンクイスト(スウェーデン)をチームに招き入れた。また、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)の元コーチで現在はシモナ・ハレプ(ルーマニア)のコーチを務めるパトリック・ムラトグルー氏も、モンテカルロでの決勝も含めて時折チチパスの関係者席に座っている。しかし、チチパスの家族はほとんどいつも彼と一緒におり、アポストロス氏はそれが重要だと言う。

「選手生活において、両親がそばにいるということはとても重要です。なぜなら、プロの生活はとても厳しいもので、世界を旅して回りますから。毎週毎週旅をするのは本当に骨が折れます。どこかの時点から息子は負け始めますが、それは生活の中で起きていることに関わっています。でももし家族がそばにいれば…今週それが証明されたように、家族全員がここにいれば、というのも我々は今、南フランスに住んでいますから…彼にとってはずっと心地良かったのです。家にいるような気分です。それが彼にさらなる力を与えるのだと思います」

昨シーズンの終了後にチチパスが肘の手術を受けたことは忘れられがちだ。チチパスが前に明かしたところによると、彼の担当医は、クレーコートのシーズンまでは試合に出られるとは思っていなかったという。チチパスは2022年シーズンの始まりに合わせて復帰を果たしただけでなく、既にまた一つ、マスターズ1000大会の優勝トロフィーをコレクションに加えた。

アポストロス氏は、選手にとって怪我がどれほど恐ろしいものであるか、そして息子の復活についてどれほど嬉しく思っているかを語った。

「あの怪我が彼にとってそれほど辛いものだとは、本当に気づいていませんでした。トリノでの“Nitto ATPファイナルズ”の後で、彼は怪我がとても痛むと言い、我々は手術を行うことを決めました。手術はすごくうまくいって、今の彼は何の痛みも感じていません。それをとても嬉しく思います」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「全仏オープン」会場でのチチパスと父アポストロス氏
(Photo by Adam Pretty/Getty Images)

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