世界ランキング104位のダニエル太郎(日本/エイブル)が「ATP250 ベオグラード」(セルビア・ベオグラード/4月18日~4月24日/クレーコート)の2回戦へ進出した。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが伝えている。
予選から勝ち上がり、2年連続2度目の本戦出場を果たしたダニエル。同じように予選から参戦した昨年はベスト4まで進んでいる。
現地19日に行われた本戦1回戦では、世界78位のドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)と対戦。下部大会なども含めて過去に4度対戦し、いずれも敗れていた相手から5度目の対戦にして初勝利を挙げた。
第1セット、ファーストサーブの確率が50%にとどまったダニエルは、強烈なショットを繰り出すラヨビッチに押され、1-0から5ゲームを連取される。最終的にこのセットを2-6で落とした。しかし第2セットではファーストサーブの確率が89%と大きく上がり、相手に一度もブレークチャンスを許さない。ダニエルは第4ゲームでこの日最初のブレークポイントを得ると、4度目のチャンスを生かして3-1。そのまま5ゲームを立て続けに奪い、セットカウント1-1とした。
最終セットは拮抗した展開に。第4ゲームで先にブレークしたのはラヨビッチだったが、そこからダニエルが3ゲームを取り4-3に。だが直後に5度のチャンスを作られた末にブレークバックを許し、追いつかれる。そのままタイブレークに突入し、ダニエルが3度のミニブレークに成功して2-6、6-1、7-6(2)の逆転勝利を収めた。
ダニエルは試合後、タイブレークでラリーを制した時のプレー動画をInstagramに投稿。「すごい試合だった。このポイントは、純粋なる本能とちょっとした運のおかげだね」というメッセージに添えて、相手のスマッシュにとっさに反応してウィナーを決めた時のことを振り返っている。
勝利したダニエルが2回戦で当たるのは、1回戦で第5シードのクリスチャン・ガリン(チリ)を6-3、6-1で下した18歳のオルガ・ルーネ(デンマーク)。昨年ポーランドのクレーコートで行われたチャレンジャー大会でストレート負けを喫した相手だ。ダニエルはその時の借りを返せるだろうか。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「ATP250 ベオグラード」でのダニエル太郎
(Photo by Nikola Krstic/MB Media/Getty Images)