現地16日に「ATP1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月10日~4月17日/クレーコート)準決勝が行われ、シングルスとダブルス共に決勝カードが決定した。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが伝えている。
準決勝の一試合では、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と前回王者で第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が対戦。対戦成績で6勝3敗と勝ち越し、さらにクレーでは2戦2勝のチチパスが6-4、6-2で快勝。ズベレフはサービスエースが0本でダブルフォールトは3回という風に第1セットからサーブが安定せず、3度先にブレークされてセットを落としてしまう。続く第2セットではチチパスがアンフォーストエラーわずか1回とクオリティを上げてきたためズベレフはまったくチャンスを作れず、2-2から4ゲームを連取され、わずか75分でストレート負けを喫した。
世界ランキング46位のアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)と世界29位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)というノーシード同士の対戦となったもう一試合では、マスターズ大会で初めての準決勝に臨んだダビドビッチ フォキナが6-4、6-7(2)、6-3とフルセットの末に勝利。ダビドビッチ フォキナはディミトロフに10回のブレークポイントを作られながらもそのうち7回をしのいだ一方、自分は6回のうち5回のチャンスをモノにしてツアー初の決勝進出を果たしている。
第2セットを落とした後でトイレ休憩に行って気持ちを切り替えたというダビドビッチ フォキナは、ツアー初の決勝進出に「子どもの頃からの夢が叶った」と語る。
ダブルスの決勝カードは、第1シードのラジーブ・ラム(アメリカ)/ジョー・ソールズベリー(イギリス)ペア対第6シードのフアン セバスチャン・カバル(コロンビア)/ロベルト・ファラ(コロンビア)ペアに。前者はノーシードのロハン・ボパンナ(インド)/ジェイミー・マレー(イギリス)ペアに3-6、7-6(4)、[11-9]で逆転勝利、後者は第8シードのマルセロ・アレバロ(エルサルバドル)/ジャン ジュリアン・ロジェ(オランダ)ペアを7-5、6-3で破った。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「ATP1000 モンテカルロ」でのチチパスとズベレフ
(Photo by Julian Finney/Getty Images)