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フェデラーがハリウッド女優と共演！
膝の手術からのリハビリに励む元世界王者のロジャー・フェデラー（スイス）が、母国の観光大使としてハリウッド女優との共演を果たした。豪情報サイト B&Tが報じている。
フェデラーは2021年4月にスイスの公式アンバサダーに就任し、政府観光局とともに積極的にスイスの名所を紹介してきた。その一環としてフェデラーはこの度、『プラダを着た悪魔』や『レ・ミゼラブル』で知られるオスカー女優のアン・ハサウェイとCMで共演することに。2分以上ある短編動画は“Grand Tour of Switzerland（スイス・グランドツアー）”と名づけられた、スイスの魅力を網羅したドライブ周遊コースを宣伝するもので、美しい自然とともに出演者のコミカルなやり取りを楽しむことができる。
この動画は、監督や関係者とともに、フェデラーとハサウェイが完成したCMを確認する場面から始まるのだが、スイスの大自然を捉えるために大きく引いて撮った映像の中では、名所を回って出演しているはずの二人がどこにいるのかまったくわからない。「私たち、（小さすぎて）まるでアリみたい…」とハサウェイは不満を露にし、鑑賞会は中断されることに。一方の監督は傑作だと大満足の様子で、「二人の相性があまりにも良かったので、細心の注意を払ってスイスの絶景の中に溶け込ませたのです。絵ハガキのようにね」と意味不明な説明をしてみせる。
何のために氷河も超えてコースを22回も往復させたのかと二人は訴えるも、周囲との会話は一向に噛み合わない。フェデラーの代理人を務めるトニー・ゴッドシックも出演しており、呑気な発言でフェデラーたちを呆れさせている。スタッフの一人が極寒の湖で息のぴったり合った泳ぎを見せた二人を褒めると、別のスタッフがその際にフェデラーが見せた見事な腹筋を称え、「フェデラーの腹筋よりも素晴らしいグランドツアー、なんていうコピーはどうだ」と提案する。しかし、湖の映像ではフェデラーの腹筋どころか、泳いでいる人が誰かを識別することすらできない。
耐えかねた二人が部屋を出ると、ハサウェイは「こんなことに私を巻き込むなんて信じられない」とフェデラーに不満をぶつける。謝るフェデラーに対してハサウェイが「今度からはメリルに頼んで」と言うと、フェデラーは「彼女にはもうオファーしたよ。でも断られたんだ」と答えている。メリルとはもちろん、『プラダを着た悪魔』でハサウェイの鬼上司役を演じた大女優のメリル・ストリープのことだ。
実はこの短編動画は2作目で、前作でフェデラーは同じく大物俳優のロバート・デ・ニーロと共演している。その中でデ・ニーロは自宅らしき場所でフェデラーから送られてきたスイスの紹介動画を見ているのだが、「あまりにもパーフェクト過ぎて、闘争や危険を伴うドラマを常に必要としている私には合わない」と電話でフェデラーに訴える。そこでフェデラーがスイスで一緒にスキーやスカイダイビングをしないかと誘うと、デ・ニーロはこれをあっさり却下して、「（トム・）ハンクスでも誘ったらどうだ」と返す。ハンクスの代わりにフェデラーに誘われたハサウェイが、スイス中の大自然を一緒に回ったというのが新作動画の設定となっており、動画の中でハサウェイは「どうりでボブ（デ・ニーロの愛称）が断ったわけだわ」と呆れ顔で呟いている。
スイスの大ファンでCM撮影前には同国を旅行していたというニューヨーク生まれのハサウェイとの共演について、フェデラーはこう話す。「アン・ハサウェイのような世界的なスーパースターと一緒に過ごせたことは、ものすごい特権だと思っている。彼女の高い演技力には緊張したけど、彼女は僕にたくさんアドバイスしてくれたし、これ以上ないほど優しかった。とても親切で、僕の演技に辛抱強く付き合ってくれたよ」
（WOWOWテニスワールド編集部）
※写真は2016年のビバリーヒルズでのパーティに出席したフェデラー
(Photo by Axelle/Bauer-Griffin/FilmMagic)
