2年前に現役を引退した元世界女王のカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が、パンデミックのせいで延び延びになっていた引退試合を開催。良き友でありやはり元世界女王であるアンジェリック・ケルバー(ドイツ)とのエキシビションマッチを最後に、ファンに別れを告げた。米テニスメディアBaselineなど複数メディアが報じている。
ウォズニアッキは故郷デンマークのコペンハーゲンにあるロイヤルアリーナで、ケルバーとの試合に臨んだ。2020年の「全豪オープン」をもってウォズニアッキは現役生活を終えたが、母国のファンの前で最後の試合を行うと約束していた。それがようやく実現した今回の試合には、コーチでもあった父のピョートルさんを始めとする家族や友人たちが集まり、ウォズニアッキが7-5、6-4で勝利するのを見届けた。
2010年10月に20歳の若さで世界ランキング1位を達成したウォズニアッキは、通算71週にわたり1位に在位。シングルスでの優勝30回、そのうちの一度は2018年「全豪オープン」でのものだ。
ケルバーはレストランで撮ったウォズニアッキとのツーショットをSNSでシェア。「友達が(また)ライバルになる」とこれから試合に向かうことを知らせ、やはり仲良しのライバルだった元世界2位のアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)が炎とハートの絵文字で反応している。
またケルバーは、映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』などに出演しているデンマークの俳優マッツ・ミケルセンともテニスを楽しんだようだ。肩を組んだ写真、テニスを楽しむ写真に添えて「デンマークで才能のあるダブルスパートナーを見つけたわ」と投稿している。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は2018年「WTAファイナルズ」でのケルバー(左)とウォズニアッキ
(Photo by Yong Teck Lim/Getty Images)