101歳のウェールズ人のアマチュアテニスプレーヤー、ベイジル・スミスさん。約93年前に実家の壁に向かってボールを打ち始めて以来、テニスを続けているという彼が、健康を維持するための秘訣を明かしてくれた。英ニュースサイトITVが伝えている。
スミスさんが健康を維持する秘訣は、週に6時間テニスをすること。「私は毎日朝と夜に運動します。食事の30分前に。そのおかげで、膝を曲げずに手の甲でつま先に触れることもできます」と語るスミスさんは、毎日できるだけ散歩に出かけるほか、食事ではビタミンの摂取を意識して梨やバナナなどの果物を食べているという。
2011年、当時90歳だったスミスさんはウェールズ南部にあるスウォンジーテニスセンターがオープンした時に、テニスコーチでありアンディ・マレー(イギリス)の母親でもあるジュディ・マレー氏と対戦。その時の結果は「見事な引き分け」だったそうだ。
また、これまでの大会で最高の結果を出したのは、キール大学、ダンディー大学、トーキーで行われた50歳以上が参加できる大会でのこと。これら3大会で優勝を果たしたスミスさんは「すごく嬉しかった。ウェールズ人で参加していたのは私だけでした」と回想する。
現在は自伝の執筆に取り組んでいるスミスさん。自伝を書くことを決めたきっかけとなったのは家族の病気だった。「2013年に妻が大きな発作を起こし、わずか3日後には私が腫瘍を切除する手術を受けました。当時私は92歳で、その年から自分の健康について考え直し、またこれまでいかに自分が幸運だったかを思い知らされました」
自伝で得た収益はすべて、ウェールズ全土の重病に苦しむ子供たちとその家族に総合的なケアを提供するウェールズの慈善団体に送られる。スミスさんが彼らを支援する理由は、新生児マルファン症候群という難病によって親戚の子供を亡くしているからだ。「世の中には非常に多くの病気があり、助けを必要としている子供たちがたくさんいます」
自身の経験を通じ、社会貢献にも熱心に取り組んでいるスミスさん。今後もテニスで健康を維持し、活躍の場を広げてもらいたい。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真はテニスを楽しむ人々
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