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男子トップ選手たちがクレーシーズンに守らなければならないポイント分析

2020年「全仏オープン」でのジョコビッチ(左)とナダル

現在開催中の「ATP1000 マイアミ」が終われば、すぐにクレーコートシーズンが始まる。クレーコートの大会には、アメリカの大会に出場していないノバク・ジョコビッチ(セルビア)も戻り、ダニール・メドベージェフ(ロシア)、ステファノス・チチパス(ギリシャ)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)らが参戦する。トップ選手たちの多くは、クレーコートのシーズン中に最低4大会に出場することが見込まれる。

クレーでの成績は世界ランキングを大きく左右するため、トップ選手たちにとってこの上なく重要だ。3月29日時点では、ジョコビッチ、メドベージェフ、ラファエル・ナダル(スペイン)、ズベレフ、チチパスが1位から5位に位置している。

間もなく始まるクレーシーズンの間にこの5人それぞれが何ポイントを防衛する立場にあるのかを、スポーツウェブメディアSportskeedaが解説している。

クレーコートのシーズン中にジョコビッチが防衛すべきポイントは、5人の中で最大の3,530ポイントだ。ジョコビッチは昨年の「全仏オープン」と「ATP250 ベオグラード2」で優勝し、「ATP1000 ローマ」では決勝でナダルに敗れて準優勝している。

ジョコビッチは「ATP1000 モンテカルロ」と「ATP250 ベオグラード1」でそれぞれ90ポイント、「ATP1000 マドリード」で500ポイント、「ATP1000 ローマ」で600ポイント、そして「全仏オープン」で2,250ポイントを保有している。「全仏オープン」での追加の250ポイントは、今年「全仏オープン」が開催されるのと同じ週に昨シーズン開催された「ATP250 ベオグラード2」で優勝したためだ。

一方、昨年「全仏オープン」で優勝を逃したナダルには、2,860ポイントの防衛がかかっている。グランドスラムで21度の優勝を誇るナダルは、昨年の「ATP500 バルセロナ」で12度目の優勝を果たすと、「ATP1000 ローマ」でも10度目の優勝を達成。もしクレーの王者ナダルがクレーコートで行われるマスターズ1000の3大会全てを制し、「ATP500 バルセロナ」で連覇し、さらに「全仏オープン」でも優勝すれば、世界ランキングで1位に返り咲くことができた。だがナダルは肋骨の疲労骨折のため4~6週間の離脱が見込まれている。復帰は早くても4月25日の週(ミュンヘンかエストリル大会)か、5月1日の週(マドリード大会)になるのではないだろうか。

ナダルは「ATP1000 モンテカルロ」で180ポイント、「ATP500 バルセロナ」で500ポイント、「ATP1000 マドリード」で180ポイント、そして「ATP1000 ローマ」と「全仏オープン」でそれぞれ1,000ポイントを防衛する立場にある。

ナダルやジョコビッチと違って、メドベージェフはクレーであまりいい成績を残していない。実際、2021年の「全仏オープン」での準々決勝進出が過去最高成績だ。「全仏オープン」では、その前の3年連続で初戦敗退を喫していた。メドベージェフがクレーシーズン中に防衛するポイントは5人の中で最小の790ポイントであり、世界ランキング1位の座を取り戻すチャンスは大きい。

メドベージェフには「ATP1000 モンテカルロ」で180ポイント、「ATP500 バルセロナ」で150ポイント、「ATP1000 マドリード」で90ポイント、「ATP1000 ローマ」で10ポイント、そして「全仏オープン」で360ポイントの防衛がかかっている。

チチパスは、昨年のクレーシーズンに「ATP1000 モンテカルロ」と「ATP250 リヨン」で成功して名を上げた。さらに「全仏オープン」と「ATP500 バルセロナ」で準優勝。その結果、チチパスがクレーシーズンに防衛すべきポイントは3,355ポイントとなっており、5人の中でジョコビッチに次いで多い。

チチパスは「ATP1000 モンテカルロ」で1,000ポイント、「ATP500 バルセロナ」と「ATP1000 マドリード」でそれぞれ300ポイント、「ATP250 エストリル」で125ポイント、「ATP1000 ローマ」で180ポイント、「ATP250 リヨン」で250ポイント、そして「全仏オープン」で1,200ポイントを防衛する立場にある。

ズベレフがクレーシーズン中に防衛すべきポイントは、合計2,160ポイントだ。昨年の「ATP1000 マドリード」で優勝し、「全仏オープン」では準決勝に進出。ズベレフが世界3位の座を取り戻すためには、今シーズンのクレーコートでの大会で良い成績を収めなければならない。というのも、ズベレフは今年の「ATP1000 インディアンウェルズ」で2回戦敗退を喫したことで490ポイントを失い、ナダルに3位の座を明け渡したのだ。

ズベレフには「ATP1000 モンテカルロ」で90ポイント、「ATP250 ミュンヘン」で45ポイント、「ATP1000 マドリード」で1,000ポイント、「ATP1000 ローマ」で180ポイント、「ATP250 ジュネーブ」で125ポイント、そして「全仏オープン」で720ポイントの防衛がかかっている。

ナダルは過去最高の形で2022年シーズンに乗り出した。「ATP1000 インディアンウェルズ」の決勝で敗れるまで、20試合連続勝利を続けていたのだ。今シーズンに入ってから既に、「全豪オープン」を含む3つの大会でタイトルを獲得。ナダルは、ジョコビッチに次いで2人目に、シーズン初めから18試合以上の連勝を記録した選手となった。ジョコビッチはこの偉業を2度達成している。2011年シーズンの初めから41試合で連勝を記録し、2020年シーズンの初めには26試合で連勝を飾った。

そのナダルが離脱し、ジョコビッチが復帰するクレーシーズン。次世代トリオとの激しい攻防を期待しよう。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2020年「全仏オープン」でのジョコビッチ(左)とナダル
(Photo by Anthony Dibon/Icon Sport via Getty Images)

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