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マイケル・チャンがサンシャイン・ダブル達成を回想

1992年のインディアンウェルズ大会でのチャン

元世界ランキング2位のマイケル・チャン(アメリカ)が1992年に達成した「サンシャイン・ダブル」優勝を振り返った。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが伝えている。

現在は錦織圭(日本/フリー)のコーチとして知られるチャンは、選手として1980年代後半から2000年代前半にかけて活躍し、34個のツアータイトルを獲得。意外にもグランドスラム優勝は1989年の「全仏オープン」しかないチャンだが、それ以上に難しいとも言われる偉業を達成している。それが、立て続けに開催されるインディアンウェルズとマイアミの大会の両方で同じ年に優勝することだ。どちらも日の光溢れる土地で行われることから二つの大会は合わせて「サンシャイン・ダブル」と呼ばれており、新型コロナウイルスの影響でここ数年は中止や秋開催となっていたものの、今年は3年ぶりに従来通りのスケジュールで開催された。今からちょうど30年前の1992年に両方の大会を制したチャンは、当時をこう振り返る。

「実はあまり調子が上がらないままインディアンウェルズ大会を迎えたんだ。とにかく一試合一試合を必死に戦っている感じだったんだけど、突然すべてがうまくいくようになった瞬間があったのを覚えている。タイミングも動きもね。そこから流れが完全に変わった」

ビッグサーブ、強烈なフォアハンドという典型的な武器に欠けていたチャンだが、一方で頭脳と俊敏さという重要な強みがあった。チャンはインディアンウェルズ大会でそれを活かして6試合すべてに勝利。準決勝で当時世界29位のフランシスコ・クラベト(スペイン)に6-0、6-1で圧勝し、決勝ではフルセットの末に世界36位だったアンドレイ・チェスノコフ(ロシア)を下している。

「マイアミはまたちょっと違ったんだ」とチャンは話す。「すごく気合が入っていて、当時世界1位だったジム・クーリエ(アメリカ)と対戦するのが楽しみで仕方なかったよ」

インディアンウェルズ優勝でランキングを15位から9位に上げていたチャンは、続くマイアミ大会の準々決勝で当時世界4位のピート・サンプラス(アメリカ)を退け、準決勝でクーリエとの対戦を実現させると、ストレート勝ちを収めた。決勝の相手となった世界24位のAlberto Mancini(アルゼンチン)に対してそれまでの対戦で勝ち越していたチャンは、「しっかりとしたテニスができれば、勝つチャンスは大いにあると感じていた」と回想する。

こうしてチャンは、前年にクーリエが初めて成し遂げた「サンシャイン・ダブル」優勝を果たす。その後は1994年にサンプラス、1998年にマルセロ・リオス(チリ)、2001年にアンドレ・アガシ(アメリカ)が続いていく。やがてロジャー・フェデラー(スイス)が3回、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が4回も達成した。

「インディアンウェルズとマイアミの両方で優勝できたことは、いつまで経っても僕にとってすごく特別なことだよ。達成したらしばらく忘れることはないだろうと思っていたんだ」とチャンは最後に語っている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は1992年のインディアンウェルズ大会でのチャン
(Photo by Stephen Dunn /Allsport)

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