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フェデラーがウクライナの子どもたちのために寄付

2018年「Nitto ATPファイナルズ」でのフェデラー

元世界王者のロジャー・フェデラー(スイス)が、ロシアの侵攻により被害を受けたウクライナの子どもたちのために寄付をすると発表した。テニス関連ニュースサイト Tennis Headなど複数のメディアが報じている。

ウクライナではロシアの攻撃により各地で甚大な被害が出ており、何百万人ものウクライナ人が住まいを失い、国外脱出を試みている。これまでにも自身の財団を通じて様々な活動に取り組んできたフェデラーは、Twitterに次のような声明を投稿した。

「私と家族はウクライナの写真を見てひどくショックを受けており、被害を受けた罪のない人々のために心を痛めています。私たちは平和を祈っています。私たちはケアを必要とするウクライナの子どもたちを支援します。現在、約600万人のウクライナの子どもたちが学校に通えていませんが、教育を受けることが何よりも重要な時期であることは言うまでもありません。心に負った深い傷に対処できるよう支援したいと思います。ロジャー・フェデラー財団を通じて、私たちはWar Child Holland(戦争や紛争の影響を受けた子どもの支援団体)を支援し、ウクライナの子どもたちが継続して学校に通えるように50万ドル(約6000万円)を寄付します」

そんなフェデラーは昨年3回目となる膝の手術を受けており、8ヶ月以上にわたってツアーから離れている。リハビリの進捗を定期的に報告してきた彼は2週間ほど前に、間もなくラケットを使用しての練習を再開するが、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月27日~7月10日/グラスコート)には間に合わないことを明かしていた。今のところ早くて「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月29日~9月11日/ハードコート)での復帰が現実的と見られている。2007年からフェデラーのコーチを務めるセベリン・ルティも、フェデラーが復帰を焦らないことが肝心だと強調した。

ウクライナの子どもたちへの寄付を報告したのとちょうど同じ頃、フェデラーは室内のコートで壁打ちをする動画をInstagramにアップ。繰り返し力強いフォアハンドを打ち込んでおり、精確なショットで澄んだ音を響かせている。彼がボールを打つ姿をファンが目にするのは昨年の「ウィンブルドン」の準々決勝以来となる。

※為替レートは2022年3月22日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2018年「Nitto ATPファイナルズ」でのフェデラー
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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