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ナダルとフリッツが決勝進出。ダブルス覇者はイズナー/ソック組[ATP1000 インディアンウェルズ]

「ATP1000 インディアンウェルズ」でのイズナー(右)とソック

「第5のグランドスラム」とも称される「ATP/WTA1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月9日~3月20日/ハードコート)。現地19日に男子シングルス準決勝が行われ、決勝カードが決まった。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが伝えている。

準決勝2試合のうち特に注目を集めたのが、第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)と第19シードのカルロス・アルカラス(スペイン)の対戦。急成長を続ける18歳のアルカラスは「次代のナダル」とも言われており、先月には「ATP500 リオデジャネイロ」で優勝していた。

ナダルとアルカラスが対戦するのは2回目。1回目は昨年の「ATP1000 マドリード」で、その時はナダルが当時世界ランキング120位のアルカラスに6-1、6-2で勝利していた。しかし10ヶ月後に行われた今回の対戦では、現在世界19位まで浮上してきたアルカラスがたしかな成長ぶりを見せた。

「とにかく緊張しながらプレーしていた」という前回は3ゲームしか取れなかったアルカラスだが、今回はナダルのミスショットからチャンスを作り、第1セット第1ゲームでいきなりのブレークに成功。アルカラスは直後のゲームでダブルフォールトなどのミスを重ね、ナダルに5度ブレークバックのチャンスを与えてしまうが、その度に持ちこたえて12分以上続いたゲームをキープした。

0-2となったナダルだが、第3ゲームはキープ。これでリズムを掴んだナダルのウィナーが次第に増える一方、アルカラスはアンフォーストエラーを重ねてゆき、ナダルが一気に4-2と逆転する。だがアルカラスも譲らず、2度目のブレークで4-4。ナダルの5-4で迎えた第10ゲーム、会場の強風も影響したのかアルカラスはミスショットが続き、ナダルがブレークして第1セットを取った。

第2セットでも先にブレークしたのはアルカラス。第5ゲームから双方のサービスゲームを破る展開が続くが、第9ゲームでアルカラスが最後は絶妙なロブを決めて再び1ブレークアップとする。続くサービング・フォー・ザ・セット、40-15としたところからナダルに粘られるが、アルカラスはネット際で素早く反応して手にした3度目のセットポイントを決め、セットを取り返す。

しかし第3セット、アルカラスは第5ゲームで訪れた3度のチャンスを決めきれない。一方のナダルは、第8ゲームで得たこのセット唯一のブレークポイントを逃さずに5-3。続くサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームで締めくくり、6-4、4-6、6-3で勝利。3時間10分の熱戦を制し、インディアンウェルズ大会5度目の決勝進出を決めた。

ナダルは試合後、アルカラスについて「彼はトップ100にいる期待の若手じゃない。すでに世界最高クラスの選手の一人だ」と称賛。コートサイドに置いてあったタオルが何枚も飛ばされるなど、試合を通して吹き続けた風に両選手は苦しめられたが、ナダルは「風が少し弱まった時により攻撃的にプレーしたのが功を奏した」と振り返っている。

敗れたものの、ナダルから1セットを奪い、およそ倍のウィナーを決めた(39:20)アルカラスは手ごたえを口にする。「接戦だったと思う。初対戦では大敗したけど、今回は最終セットまで戦うことができた…とても満足しているよ」

9年ぶり4度目のインディアンウェルズ制覇まであと1勝となったナダルと決勝と当たるのは、第20シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)。ここカリフォルニアが地元のフリッツは前回大会ではベスト4で敗れていたが、今回は13連勝中だった第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を7-5、6-4で下し、初めてマスターズ大会決勝に辿り着いた。

実は2001年にアンドレ・アガシ(アメリカ)が優勝したのを最後に、一度も地元選手の優勝がないインディアンウェルズ大会。アメリカ人の決勝進出は、2012年大会のジョン・イズナー(アメリカ)以来となる。

準々決勝では第2セットでサーブが大きく乱れたフリッツだが、準決勝では「間違いなく今大会で最高の試合ができた」と本人が言うように安定感があり、許したブレークは1回のみだった。

一方のルブレフは、なかなかサービスゲームをスムーズにキープすることができず、序盤から苛立ちを露にしていた。ミスショットでブレークチャンスを手にできなかった直後には自分の左膝をラケットのガットで4、5回殴って膝が赤くなり、第1セットを落とした直後にもガットを右手で殴って手から流血する事態となった。

シングルスのファイナリストが決まる中、ダブルスでは一足早く決勝が行われた。優勝したのはワイルドカード(主催者推薦枠)で出場するイズナー/ジャック・ソック(アメリカ)ペア。同じくノーシードのサンティアゴ・ゴンサレス(メキシコ)/エドゥアール・ロジェ バセラン(フランス)ペアが得た11回のブレークチャンスをすべてしのぎ、7-6(4)、6-3で勝利。2018年大会に続いてインディアンウェルズ2度目の優勝を果たした。

イズナーとソックはダブルスを組んだ回数は決して多くないものの戦績は良く、26勝8敗。今回は二人で手にした3つ目のマスターズ大会タイトルとなる。

「ジャックと僕はいつもここでのプレーを楽しんでいるんだ。彼と一緒にコートに立てるのは素晴らしいよ。僕と組んでくれてありがとう」と、イズナーはソックに感謝。さらに、ワイルドカードを与えてくれた大会ディレクターの元世界2位トミー・ハース(ドイツ)に「ディナーをおごるよ!」とジョークを飛ばしている。

相手ペアのロジェ バセランは、長年怪我に苦しんできた股関節を昨年7月に手術しており、今回が術後初めての決勝進出だった。彼は試合後、今回初めてペアを組んだゴンサレスに感謝している。「パートナーにお礼を言いたい。2週間前に連絡してくれてありがとう。僕たちはもともと一緒にプレーするつもりじゃなかったんだけど、最終的に素晴らしい結果を残すことができた」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP1000 インディアンウェルズ」でのイズナー(右)とソック
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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