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キリオスの投げたラケットがボールキッズに当たりかける

「ATP1000 インディアンウェルズ」でのキリオス

現地17日に行われた「ATP1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月10日~3月20日/ハードコート)準々決勝で、世界ランキング132位ニック・キリオス(オーストラリア)の行動が物議を醸した。米スポーツメディア ESPNなど複数のメディアが伝えている。

ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場していたキリオスは、第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)に6-7(0)、7-5、4-6で敗戦。健闘しながらも破れたキリオスは、試合中に何度も苛立つ様子を露にしている。

試合中、キリオスは観客の一人からアドバイス風の野次を受けたようで、相手に向かって「テニスはうまいのかい?」と聞き、相手が否定すると「その通り。じゃあ、なんで喋ってるんだ?」として、その観客のすぐ近くにいた人気俳優のベン・スティラーをラケットで指して「俺が彼に演技の仕方を教えると思うか?」と返している。また、観客の一部が騒いでいるとして、主審に観客を静かにさせるよう激しい言葉で噛みつく場面もあった。

さらにキリオスはチャンスを逃した時に何度かラケットをコートに叩きつけて壊していたが、試合終了直後も手にしていたラケットを激しく叩きつけた。すると、ラケットが大きく跳ね、コートの端に立っていたボールボーイに危うく当たりそうに。幸い、この少年が素早くよけたため大事には至らなかった。

その件について、キリオスは意図的なものではないと主張。「(ラケットは)俺の足元から1メートルくらい離れたところにぶつかった後、横滑りして彼に危うく当たるところだった。俺だって人間なんだ。そういうこともある。あれは明らかに不運な跳ね方だった。100万回同じことをやったとしても、ああいう風には跳ばないだろう」

その後、キリオスはInstagramのストーリーでボールボーイに謝罪した。「あのボールボーイに謝りたい。あれはまったくのアクシデントで、俺は試合が終わってイライラしていた。決して意図的なものではなく、ラケットが思ってもみなかったような跳ね方をしたんだ。もし彼が誰かを知っている人がいれば、知らせてほしい。お詫びのしるしにラケットを送るよ。彼が無事で良かった!」

その後、SNSを通して本人と連絡がつき、少年はキリオスの謝罪を受け入れたという。彼は「問題なく元気」で、キリオスからラケットが届くのを楽しみにしているそうだ。

対戦相手のナダルは、試合後の握手をした直後に起きたこの出来事は見ていなかったそうだが、キリオスについて以下のように話す。

「彼は素晴らしいファイティングスピリットの持ち主だ。時々、僕にとっては好ましくないようなこともするけど、彼には彼の性格や見方があるだろうから、そこは尊重しているよ」

キリオスは観客のあるべき態度についてこう主張する。「プロのテニスの試合を見ている時、観客は静かでいるべきなんだ。ただ座って、ショーを楽しめばいい。あの試合はとてもレベルの高い一戦だったと思う。俺が望んでいるのは、ちょっとしたリスペクトの気持ちなんだ」

これでナダルは開幕からの連勝を19に伸ばしたが、キリオスは「自分こそが連勝を止める相手だと思っていた」そうで、第1セット終盤まではほぼ思い通りの展開だっただけに、この結果は受け入れがたかったようだ。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP1000 インディアンウェルズ」でのキリオス
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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