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観客の野次に涙した大坂についてナダル、マレー、ナブラチロワらがコメント

「WTA1000 インディアンウェルズ」2回戦の後、目を赤くしながら語る大坂

現地12日に行われた「WTA1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月9日~3月20日/ハードコート)の2回戦で、元世界女王の大坂なおみ(日本/フリー)が試合中に浴びた観客からの野次に涙したことについて、選手たちが意見を述べている。米ニュースメディア USA Todayなど複数のメディアが報じた。

大坂は2回戦で第21シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)に0-6、4-6で敗れたが、その試合序盤に観客の一人が「ナオミ、お前は最低だ」と野次を飛ばしたという。結局その観客は特定されず、大会関係者はそれ以上の追及は行わないと発表。そんな中、インディアンウェルズの別の試合では野次を飛ばした観客が連れ出される事態も起きた。大坂の一件から2日後の14日に開催された「ATP1000 インディアンウェルズ」の2回戦、第13シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)と第17シードのライリー・オペルカ(アメリカ)が対戦した試合では、観客の野次によって試合が2回も中断されることに。両選手が特定の観客の退場を要求したことで、観客の一人が会場から連れ出される結果となった。

シャポバロフは試合後に「ほとんどの観客はいいんだけど、たまに問題を起こす人がいるんだ。そういう人は連れ出してもらうしかないね。勢い余ってという感じなら許せるけど、野次を続けたり意図的にやっていたとしたら、それは選手に対して失礼だ」とコメントしている。

3回戦に勝利したラファエル・ナダル(スペイン)は試合後の記者会見で意見を求められると、大坂を思いやる言葉を口にしながらも、選手としての心構えを諭した。「人前でプレーするからには、こういう問題にも耐えなければならない。人生はパーフェクトじゃないよね?だから、逆境に備えておく必要があるんだ」

アンディ・マレー(イギリス)もナダルと同様の立場を示している。バスケットボールの試合でフリースローを打つ選手が必ず観客から野次を飛ばされていることを例に挙げ、それもスポーツの一部だと指摘。「観客がそういうことをするのは良くないことだけど、選手もそれに慣れないといけない。そういうものだと覚悟を決めて、我慢するしかないと思うんだ」

女子テニス界のレジェンドで現在はテニス番組の解説も務めるマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)は、無礼な観客は徹底的に排除するべきだと主張した上で、選手たちにこうアドバイスしている。

「選手としてできることは、どうにかして対処するか、もう二度と、もしくはしばらくの間だけでもプレーしないか。ただ、まずは自分を大切にすること。私だったらその観客を呼び出すわね。野次を浴びせられたら、“面と向かって言ってみなさいよ。じっくり話そうじゃないの”って言ってやるの。そうすれば相手だってきっと黙るわよ。少なくとも野次を飛ばしたのが自分だとは名乗らないでしょうね。だから、そういう状況でも流されずに前向きに戦い続けること。そして何より大事なのは、個人的なこととして受け止めないことね」

「全豪オープン」の決勝でナダルを応援する観客の一部から散々ブーイングされたり野次を飛ばされたりしたダニール・メドベージェフ(ロシア)は、より大坂に対して同情的な意見を述べている。「僕もオーストラリアではあまりいい気分じゃなかったね。きっと観客の中には、選手たちは大金を稼いでいるから何を言ってもいいと思っている人がいるんだ。でも僕たちだって人間なんだよ。落ち込む時だって、気分のいい時だってある。ナオミがその野次を聞いて傷ついたというのは理解できるし、その時の気持ちは僕にもよくわかる」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「WTA1000 インディアンウェルズ」2回戦の後、目を赤くしながら語る大坂
(Photo by Robert Prange/Getty Images)

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