「第5のグランドスラム」とも称される「ATP/WTA1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月9日~3月20日/ハードコート)。現地12日に行われた男子シングルスで、第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)が見事な逆転劇を見せた。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが伝えている。
ナダルは世界ランキング38位のセバスチャン・コルダ(アメリカ)と対戦。ナダルは安定感のあるパフォーマンスで第1セットを6-2で取るが、以降はアンフォーストエラーが増え、第2セットを1-6で落とす。そして最終セット、大事な場面でダブルフォールトを連発してしまったこともあり、ゲームカウント2-1から4ゲームを連取される。それでもナダルは諦めず、コルダのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第8ゲームをブレークするなど4ゲームを連取。追いついた勢いのままタイブレークを制し、6-2、1-6、7-6(3)で勝利した。
試合後、ナダルは「負けたと思った」と認めつつも、形勢を逆転できた理由について以下のように語っている。
「もしもみんなが、僕はどんな時でも挽回できると信じていると考えているなら、それは真実じゃない。ゲームカウント2-5でリードされている時に、“よし、挽回できる”なんて考えたりはしていないよ。僕が考えていたのは、“よし、勝つのはほぼ不可能だ。でも諦めたくないから、引き続き頑張ろう”ということだった。ほとんど望みがないことはわかっていた。それでも、相手が勝つのを助けるのではなく、相手にとって少しでも難しい展開になるようにしたんだ」
「こういう試合展開だと、おそらく100試合中90試合で負けるものだ。ただ、諦めてしまえば勝つ可能性は0%だが、諦めなければその確率を10%に上げることができる」
これで開幕16連勝のナダルは、3回戦で第27シードのダニエル・エバンズ(イギリス)と対戦する。
ナダルのほかには、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第10シードのヤニク・シナー(イタリア)、前回王者である第12シードのキャメロン・ノリー(イギリス)、18歳で第19シードのカルロス・アルカラス(スペイン)、そしてワイルドカード(主催者推薦枠)で出場するニック・キリオス(オーストラリア)などが3回戦へ勝ち進んでいる。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「ATP1000 インディアンウェルズ」でのナダル
(Photo by TPN/Getty Images)
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