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初めて世界1位として大会に臨むメドベージェフ、複雑な胸中を語る

「ATP1000 インディアンウェルズ」で記者会見に臨むメドベージェフ

ダニール・メドベージェフ(ロシア)が世界ランキング1位として初めて臨む大会を前に、今の心境を語った。米テニスメディア Tennis.comなど複数のメディアが報じている。

2月28日に新たな世界王者となった26歳のメドベージェフは、第1シードとして「ATP1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月10日~3月20日/ハードコート)に出場している。大会前の記者会見で意気込みを語った。

「プレッシャーもあるけど、同時にモチベーションも高い。もちろんベストを尽くすつもりだよ。ほかの大会と同じようにできるだけ多くのポイントを獲得したいと思っている。ここで優勝すれば1000ポイントだ。でも、ドローには強い選手がたくさんいるから、そう簡単にはいかないだろう」

メドベージェフは現在、世界3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)とは1000ポイント以上の差があり、世界2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)とはわずか150ポイント差だが、ジョコビッチは新型コロナワクチンを接種していないことでアメリカに入国できず、「ATP1000 インディアンウェルズ」と「ATP1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月23日~4月3日/ハードコート)を欠場する。とはいえ、メドベージェフの前には世界5位のステファノス・チチパス(ギリシャ)やディフェンディングチャンピオンで世界12位のキャメロン・ノリー(イギリス)、世界28位のガエル・モンフィス(フランス)、躍進中の世界19位カルロス・アルカラス(スペイン)といった選手が立ちはだかる。メドベージェフがこれらの難関を突破すれば、準決勝でラファエル・ナダル(スペイン)とシーズン3度目の対戦が実現するかもしれない。

メドベージェフは「全豪オープン」の決勝でフルセットの末にナダルに敗れており、「ATP500 アカプルコ」の準決勝でもその勢いを止めることはできなかった。2回目の対戦についてメドベージェフは「意識はしていなかったけど、前回の試合がまだ記憶のどこかにあったんだと思う。あの試合では、自分のエネルギーに何か違和感があった」と振り返る。だが、この経験からポジティブなことも学んだと付け加え、「自分にはまだまだ努力する余地があることがわかった」と話している。

アカプルコ大会の後、ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトにはメドベージェフの名前の横に「1」という新たな番号が振られているが、国旗は消えている。ATPはほかのテニス団体とともに、ウクライナに侵攻しているロシアとそれに協力するベラルーシを示すものをすべて削除した。そのことについて聞かれたメドベージェフは、以前発言したように世界中の「平和を望んでいる」と述べ、今はそうするしかないため、然るべき対応に従ってプレーすると語る。

「僕はテニスを続けたいし、いろいろな国でプレーしたいから、この話題については話しづらいんだ。テニスをもっと広めたいし、母国でも自分のやっていることを知ってもらいたいと思っている」

ITF(国際テニス連盟)は「デビスカップ」などの国別対抗戦へのロシアとベラルーシの参加は認めていないものの、ほかの競技とは異なり、個人としての大会出場は認めている。当然、メドベージェフとしてはこれ以上の制限は望んでいない。「チームスポーツでは出場できなくなっていることが多いみたいだけど、テニスは世界の中でも最も個人色の強い競技の一つだ。出場できなくなる可能性は常にあるけど、そうならないことを願っている」

そうした複雑な状況の中でもメドベージェフは精神的にも肉体的にも向上し続けるという。これ以上ランキングを上げることはできないが、トップの座を維持するための挑戦を受け入れる準備はできているようだ。

世界1位として初の大会に臨むメドベージェフ。初戦の相手は世界158位のトマーシュ・マハーチュ(チェコ)となる。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP1000 インディアンウェルズ」で記者会見に臨むメドベージェフ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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