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ズベレフ、暴行未遂は「二度とやらない」?ナダルらが苦言

2021年「全仏オープン」でのズベレフ

世界ランキング3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が「ATP500 アカプルコ」での暴行未遂を全面的に反省する一方で、テニス界からは厳しい声があがっている。英BBCなど複数のメディアが報じた。

「ATP500 アカプルコ」のダブルス1回戦で主審の判定に納得のいかなかったズベレフは、彼に向かって何度も暴言を吐き、試合後には主審の座っている椅子をラケットで4度殴打。この結果、ズベレフは失格となり大会から去ることになった。さらに、暴言とスポーツマンらしからぬ行為によって合計4万ドル(約464万円)の罰金を科せられ、大会で得たポイントと賞金もすべて取り消されている。その後、ATPの調査によってズベレフには追加で2万5000ドル(約290万円)の罰金と8週間にわたるATP の大会への出場停止処分が下されたが、2023年2月22日(事件から1年後)までの保護観察期間中に今回と同じ行動規範に反する行動を起こさない限り、これら追加の罰は保留となる。

殴打の一部があやうく審判に当たりそうなほど近くを叩いていたこともあり、激しく非難されたズベレフ。失格直後にSNSに謝罪文を掲載した彼は、「ATP1000 インディアンウェルズ」でツアーに再び戻ってくるにあたって、改めて反省の言葉を述べている。

「今でも恥ずかしいと思っている。ロッカールームにいてもなんだか居心地が悪い。でも、誰だって間違いは犯すもので、僕だって一人の人間なんだ。それでもあんなことはもう二度とやらないと誓う。あれは間違いなく人生で最悪の瞬間だった」

どうすれば二度と同じことが起きないと確信できるのかと質問されたズベレフは、瞑想のようなことに取り組んでいると明かした。

「誰の人生においてもこのようなことが起こるストレス状況はあると思うんだ。コート上で何か悪いことを経験するのは僕が初めてじゃないし最後でもないだろう。自分がどういう人間かはわかっているし、今回のことが僕の人格を反映しているわけじゃない。あの日は朝の5時まで(シングルスの初戦を)プレーしていたんだ。シングルスで活躍している選手のほとんどは、ダブルスで負けてもそこまで気にしないかもしれないけど、僕はコートに立った時は常に全力で戦っている」

「僕は誰かに身体的危害を加えようとしたことはない」

「もし僕がまた同じことをしたら、出場停止になって当然だ。それは僕が学んでいないってことだから。誰だって二度目のチャンスを与えられるべきだけど、何度も同じ間違いを犯すのであれば、それは学んでいないということになる」

テニス界で物議を醸すことになった本件について、ラファエル・ナダル(スペイン)は当初、ズベレフの失格処分を妥当としていた。しかし、すべての処分が明らかになった今はより厳しい意見に転じている。ズベレフと良好な関係を築いているナダルは、テニスの品位や審判を守るため、ズベレフに限らずこうした行為をした選手に対してはもっと厳しい罰が必要だと主張。そして、「僕たちは良い手本にならなければならない。特に応援してくれている子どもたちにとって」と、プロとしての責任を口にした。

一方で、自身も審判に暴言を吐いたことで罰金を科せられたことがある元世界女王のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は、「絶対にダブルスタンダードが存在するわ。私が同じようなことをしたらきっと刑務所行きよ、冗談抜きで」と話し、女子に対する処罰の方が男子より厳しいと主張した。これに女子テニス界のレジェンド、クリス・エバート(アメリカ)も賛同。「刑務所行きはないだろうけど、男女差があるという点ではセレナに同感。WTAはこのようなことをする女子にはもっと厳しい処分を下していたでしょうね」とコメントし、ズベレフへの追加処分については「甘すぎる。何ヶ月も出場停止になるべきだった」と断言している。

※為替レートは2022年3月11日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「全仏オープン」でのズベレフ
(Photo by Tnani Badreddine/Quality Sport Images/Getty Images)

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