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ユニセフ大使でもあるマレー、今季の賞金をウクライナ支援のため寄付すると表明

2019年「デビスカップ」でのマレー

元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)が、今シーズンこれから獲得する賞金を、ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受けた子どもたちへの支援活動に寄付すると発表した。英BBCなど複数のメディアが報じている。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が今月8日に発表した情報によれば、ロシアの侵攻が始まった2月24日以降、およそ200万人がウクライナから避難しているという。そのほとんどが女性と子どもだ。イギリスユニセフ協会の大使を務め、4児の父親でもあるマレーはTwitterで「ウクライナで激化している紛争によって750万人以上の子どもたちが危険にさらされている」と述べ、次のように続けた。

「僕は今、イギリスのユニセフとともに救急用の医療品や幼児教育のキットを提供するための活動に取り組んでいる。教育の継続は極めて重要なので、ユニセフは避難した子どもたちが学習できるよう支援するとともに、被害を受けた学校の修復、設備や家具の交換といった支援を行っている。僕は今年いっぱい、これから賞金で稼ぐお金を寄付するよ」

「ウクライナの子どもたちは平和を必要としている。今すぐに」

マレーのほかには、最も多くの成功を収めた男子ダブルスのペアとして知られるボブ・ブライアン(アメリカ)とマイク・ブライアン(アメリカ)の兄弟も支援を表明している。16個のグランドスラムタイトルを誇る二人は、「ATP/WTA1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月9日~3月20日/ハードコート)の期間中に現役および元テニス選手のサイン入りラケットをオークションにかけ、その売り上げを、世界ランキング18位のエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が行っている難民への支援活動に寄付するという。

ATP(男子プロテニス協会)、WTA(女子テニス協会)、ITF(国際テニス連盟)およびグランドスラム4大会の運営団体も8日、人道支援とウクライナテニス連盟支援のために共同で70万ドル(約8100万円)を寄付すると発表した。

これら7団体は「Tennis Plays for Peace(テニスで平和を願う)」というキャンペーンを立ち上げ、「ATP/WTA1000 インディアンウェルズ」では選手に着けてもらうためのリボンを配り、ウクライナへの支援を表明する予定だという。さらに、それぞれのソーシャルメディアやデジタルプラットフォームにはウクライナ国旗の色をしたリボンのアイコンが大きく表示されており、テニスに関わるすべての人に対して「#TennisPlaysforPeace」というハッシュタグを使って支援を表明するよう奨励している。

そのキャンペーンの一環として、母国を守るために予備役に登録している元選手のセルゲイ・スタコウスキー(ウクライナ)とスビトリーナが共同で動画を作成した。黒の背景をバックに祖国への希望を込めた文字が浮かび上がり、それを二人が読み上げるというシンプルなものでありながら、感情的で力強いメッセージを発している。

※為替レートは2022年3月9日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2019年「デビスカップ」でのマレー
(Photo by Oscar Gonzalez/NurPhoto via Getty Images)

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